この記事ではZ世代注目のSNSアプリを開発するスタートアップ企業3社について紹介します。
以下の、近年注目の企業をまとめましたので、ぜひご覧ください!
【LinQ】”次のZenly”「whoo」の開発
株式会社LinQ(以下、LinQ)は、位置情報アプリ「whoo」を開発するスタートアップです。
「創造性が生み出す楽しさの連鎖」をミッションに掲げ、位置情報共有アプリ「whoo」を「日本発の世界的アプリ」にすることを目指しています。
位置情報アプリ【whoo】
位置情報共有アプリ「whoo」は、自分の今いる場所をフォロワーと共有できるアプリです。
シンプルな機能で使いやすく、位置情報共有を通じてコミュニケーションのハードルを下げて、気軽に友達と繋がることができます。
現在whooはマネタイズしておらず、ユーザー獲得による認知拡大を目指しています。
リリース3ヶ月で1000ダウンロードを達成するまで
whooはアプリリリースから3ヶ月で1000万ダウンロードを達成し、国内では他に類を見ないスピードで成長を遂げています。
2022年9月にアメリカのSnap社がZenlyサービス終了を発表しました。そのため、利用者の間で「次のZenly」を探す動きが広まりました。
しかし、当初、原田氏は類似の位置情報共有アプリを作るつもりはなかったそうです。
その考えは、過去のアプリで獲得してきたユーザーから毎日のように寄せられた「次のZenlyを作って」という要望によって変わりました。
原田氏が新たな位置情報共有アプリを作ろうと決心したのは、Zenlyがサービス終了を発表してから2ヶ月ほど経った頃です。そこからわずか1ヶ月半で完成にこぎつけました。
短い開発期間でリリースまで至ったのは、LinQが過去に制作してきたアプリのユーザーの功績もあります。
原田氏はwhoo開発中に、彼らからアプリに欲しい機能などの要望を吸い上げていました。そのため短期間でリリースが可能になりました。
リリース時、whooの機能は競合アプリと比べて少なかったそうです。しかし、原田氏はユーザーからの声を参考に、最低限どこまでの機能があれば必要なクオリティを担保できるかを理解していました。
そのため、Zenlyがサービスを終了する2ヶ月前の2022年12月にwhooをリリースできました。
2023年2月にZenlyがサービス終了すると、whooのユーザーは急増しました。
そして2023年3月にはサービス開始からわずか3ヶ月で1000万ダウンロードを達成するなど、現在も勢いを増しています。
「ナンバーワンを確信していた」。位置情報共有アプリ「whoo」3ヶ月で1,000万ダウンロード達成の舞台裏 LinQ・原田CEO|STARTUPS JOURNAL
会社概要
会社名:株式会社LinQ
所在地:東京都世田谷区松原3丁目40番7号 パインフィールドビル301
設立年月日:2019年8月23日
代表:原田 豪介
【ナナメウエ】SNSコミュニティアプリ「Yay!」の運営会社
株式会社ナナメウエ(以下、ナナメウエ)は、同世代 × 趣味趣向でつながるZ世代に人気のSNS「Yay!」を運営するスタートアップ。
Yay!は、登録ユーザー数800万人を突破した、国内最大級の無料で使えるSNSコミュニティアプリです。
SNSコミュニティアプリ【Yay!】
Yay!は同世代の友達とネットでコミュニケーションを取れるアプリです。
Yay!は、Z世代がユーザーの85%を占めており、新たなSNSサービスとして注目されています。
リリースの経緯:性犯罪の温床「ひま部」からの脱却
ナナメウエの代表、石濵嵩博氏によると、「Yay!」をリリースした経緯は、ナナメウエが以前リリースしていたSNS「ひま部」での経験から得た教訓がきっかけです。
「ひま部」は、2015年5月にナナメウエが開設した学生限定のSNSで、中学生以上の約800万人の登録ユーザーがチャットや通話を楽しんでいましたが、2019年12月31日にサービスを終了しました。閉鎖の理由の1つとして、未成年児童への性犯罪が頻発し、「性犯罪の温床」とされていたためです。
しかし、ナナメウエは2020年1月1日に新たなSNSサービス「Yay!」を立ち上げました。このサービスは全世代を対象としているものの、ユーザーの85%がZ世代で、24歳未満の若者が8割を占めています。
Z世代が急増するSNS「Yay!」とは “性犯罪の温床”から出直し
Yay!の安全対策
ナナメウエは、「ひま部」での教訓を活かして多くのルールや対策を設けています。以下はその代表例です。
1.外部のSNSのID交換禁止
2.世代の離れたユーザー同士のやり取り禁止
3.どうしても会うのであれば最初は必ずグループで
同社はこれらの安全対策を通じて、ユーザーが安心してサービスを利用できるような環境を提供しています。
Yay!の遊び方
Yay!では、オンライン上でさまざまな遊び方をすることができます。
1.タイムライン
ユーザーの投稿を見ることが可能です。
タイムラインには、フォローしているユーザーの投稿が表示される「フォロー中タイムライン」とユーザー全体の投稿がリアルタイムで見られる「オープンタイムライン」があります。
2.グループ通話
1対1もしくはグループで通話が可能。
だれでも通話できる「だれ通」とだれでもビデオ通話できる「だれビ」があります。
3.チャット
文字や画像でチャットをすることができます。
4.サークル
趣味の仲間同士で集まることができます。
サークルに参加すると、サークル内のユーザーと通話やビデオ通話をすることが可能です。
5.レター
レターとはユーザー間で送り合える手紙のことです。
どのユーザーからも閲覧可能なので、紹介文としても利用できます。
会社概要
会社名:株式会社ナナメウエ
所在地:105-6020 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー 20階
設立年月日:2013年5月1日
代表:石濵嵩博
【ONE】今人気のBeReal.交換アプリ「BeMatch.」の運営会社
ONE株式会社(以下、ONE)は、BeReal.交換アプリ「BeMatch.」及びその他SNSの開発・運営を行うスタートアップ。
「BeMatch.」はリリースからわずか2週間でApp Store4位にランクインするなど、人気を拡大中です。
BeReal.交換アプリ【BeMatch.】
BeReal.交換アプリ「BeMatch.」は、10代から20代前半のZ世代をターゲットに、気になる人とBeReal.を交換して新しい友達を作れるアプリです。
「BeMatch.」では、ユーザーはスワイプでBeReal.を交換したいかジャッジし、マッチするとBeReal.を交換できます。
お互いにLikeをしてマッチすると、アプリ内でメッセージを送り合うことができます。
「BeMatch.」は、リリースからわずか2週間でApp Storeで4位にランクインしました。
現在ローンチから6ヶ月で累計スワイプ数3.8億回、600万回以上のマッチ、1000万通以上のメッセージを達成するなど、急速に拡大中です。
会社概要
会社名:ONE株式会社
所在地:東京都渋谷区宇田川町42-9 D1 UDAGAWA 303
設立年月日:2022年4月
代表:代表取締役 畠中理弥
まとめ
今回は、Z世代注目のSNSアプリを開発するスタートアップ企業3社を紹介してきました。
New Venture Voiceでは、これらの企業ごとに、さらに詳しい記事を紹介しているので、ぜひご覧ください。