Vantaは、企業がセキュリティとコンプライアンスを自動化するためのプラットフォームを提供する革新的な会社です。
同社の事業内容、サービス、創業の経緯、会社沿革、資金調達、将来展望、市場規模について詳しく紹介します。
事業内容
Vantaは、企業がセキュリティ基準を迅速かつ低コストで満たすための自動化されたプラットフォームを提供しています。具体的には、SOC 2、ISO 27001、HIPAA、GDPRなどの重要なコンプライアンス基準に対応し、企業がセキュリティを強化し、リスクを最小限に抑えることを支援します。これにより、企業は高価なコンサルタントに依存せず、迅速に必要な認証を取得できるため、戦略的な業務に集中できます。
主なサービス・製品
Vantaの主なサービスには、次の4つがあります。
- Vantaプラットフォーム：成長企業が迅速にコンプライアンスを達成し、セキュリティプログラムを拡大できるよう支援します。70以上の事前に構築された統合機能を持ち、リアルタイムでの脅威監視を可能にします。
- Vanta Trust Reports：顧客に対してセキュリティの透明性を示すためのレポートを提供し、セキュリティ審査を効率化します。
- Vanta for Risk Management：リスク評価プロセスを自動化し、迅速かつ効果的にリスクを特定・削減します。
- アクセスレビュー：ユーザーが適切なシステムにアクセスできるよう、ワークフローを自動化します。
創業の経緯
Vantaは、2016年に現CEOのChristina Cacioppoと共同創業者のErik Goldmanによって設立されました。
Cacioppoはスタンフォード大学で経済学を専攻し、その後、自らプログラミングを学び、多くのアプリやウェブサイトを開発しました。彼女はDropboxで製品マネージャーとして働く中で、コンプライアンス部門との摩擦を経験し、この問題を解決するためにVantaを設立しました。
その後の沿革（特に資金調達）については、以下に記載していきます。
- 2016年：Vanta設立
- 2018年：Y Combinatorに参加し、300万ドルの資金調達を達成
- 2021年5月：セコイア・キャピタルから5000万ドルのシリーズA資金調達を行い、企業評価額が5億ドルに達する
- 2022年6月：Craft Venturesから1億1000万ドルのシリーズB資金調達を行い、ユニコーン企業（評価額が10億ドルを超える企業）となる
将来展望
Vantaは今後もセキュリティとコンプライアンスの自動化分野で成長を続ける予定です。特に、医療、金融、小売、公共セクターなどの既存市場に加え、新興市場への展開を計画しています。また、データの透明性とリアルタイムの可視性を提供するための製品開発にも注力しています。
市場規模
Vantaが関わる市場は急速に成長しています。2022年にはコンプライアンス市場が300億ドルに達し、2027年までに590億ドルを超えると予測されています。また、アイデンティティおよびアクセス管理市場も2030年までに357億ドルに成長すると見込まれています。データ侵害や内部脅威の増加により、セキュリティ製品の需要も高まっています。
会社概要
会社名：Vanta
創業者：Christina Cacioppo、Erik Goldman
設立：2016年
拠点：アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サンフランシスコ
