最終更新日 24/12/18
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ChatGPTの新機能「Canvas」、全ユーザーに解禁!「12 Days of OpenAI」イベントの4日目

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2024年12月10日(現地時間)、OpenAIはChatGPTの新機能「Canvas」を全ユーザー向けに公開しました。この発表は、OpenAIが開催中の特別イベント「12 Days of OpenAI」の4日目の目玉として行われたものです。

これまでは、ChatGPT PlusやTeamプランを利用している有料ユーザー限定で提供されていたCanvasですが、12月10日から無料ユーザーも利用できるようになり、利用可能なユーザー層が大幅に広がりました。

Canvasは、文章作成やコーディング作業の効率を飛躍的に向上させるツールです。そのため、高校生をはじめとする学生から、ビジネスの現場で活用するプロフェッショナルまで、幅広いユーザー層にとって便利な機能となることが期待されています。

本記事では、この新機能の詳細や、Canvasがもたらすメリットについてわかりやすく解説します。

Canvasとは?

Canvasは、ChatGPTが生成した内容をその場で簡単に加筆・修正できる便利なインターフェースです。この機能はChatGPTのWeb版およびWindowsアプリで利用可能で、直感的でわかりやすいデザインが採用されているため、初心者でもすぐに使いこなせます。

利用方法は非常にシンプルです。プロンプト入力画面の左下に表示されるボックス型のアイコンをクリックし、Canvasモードを選択するだけで準備完了。この状態でいつものようにプロンプトを入力すると、左側に通常のチャット画面、右側に生成されたコンテンツが表示されます。

右側の画面では、コードや文章を直接編集することができ、他のアプリケーションに切り替える必要がありません。そのため、スムーズに作業を進めることが可能です。さらに、生成したコンテンツを効率的に編集できる便利な機能も多数搭載されており、生産性の向上が期待できます。

Canvasの6つの特徴

CanvasはAIと対話しながら作業を進められる優れたツールで、次のような6つの特徴があります。

  • シームレスな編集
  • Pythonコードの実行
  • 読みやすさと長さの調節
  • カスタムGPT対応
  • 編集の提案
  • 装飾や最終仕上げ

1.シームレスな編集

Canvasでは生成された文章やコードを右の画面で直接編集できるので、別のアプリケーションに切り替える必要がありません。これにより、効率的に作業を進めることが可能です。

もちろん、左のチャット画面からプロンプトをさらに入力しても、右側の画面を編集することができます。実際に、先ほどのアジャイル開発の生成結果を編集したものが、上の画像です。

2.Pythonコードの実行

Canvas内でPythonコードを実行できる機能が追加されました。プロンプトからコードを生成し、右の画面で編集を行った後、右上の「実行(Execute)」ボタンをクリックすると、結果がその場で表示されます。

エラーが発生した場合でも、問題箇所を特定し、修正案を提示してくれるので安心です。

3.読みやすさと長さの調整

Canvasでは、文章の長さや難易度を調整する便利な機能があります。実際に、スライダーを使って文章を短く簡潔にしたり、読み手の理解レベルに応じて「幼稚園児」から「大学院レベル」まで調整したりすることが可能です

文章の内容を簡単にカスタマイズできるので、学校のレポートからビジネス文書まで幅広く活用できます。

4.カスタムGPT対応

Canvasは、特定のテーマやニーズに応じたカスタムGPTにも対応しています。専門性の高いトピックや業界固有の内容に特化したカスタムGPTとCanvasを併用することで、より正確かつ効率的に作業を進められるでしょう。

5.編集の提案

Canvasには、文章を改善するための編集提案機能が搭載されており、たとえば冗長的な表現を簡潔にする方法や、よりわかりやすい言い回しを提示してくれます。

提案内容は「適用する」をクリックするだけで反映されるため、簡単に文章の質を向上させることが可能です。

6.装飾や最終仕上げ

Canvasには、文章を太字や斜体にする装飾機能や、全体をきれいにまとめる最終仕上げ機能があります。実際に、最終仕上げ機能を活用すると、全体のバランスを整えたり、未完成の箇所を補ったりすることが可能です。

実際に、最終仕上げ機能を利用すると、上の画像のように「まとめ」の段落を生成しました。

Canvasのおすすめの使い方

CanvasはAIと対話しながら作業を進められる上、その生成結果を効率的に編集できる画期的なツールです。次のような場合にCanvasは有用でしょう。

  • コンテンツの作成と編集
  • コードの実行とデバッグ
  • プロジェクト管理

1. コンテンツの作成と編集

Canvasでは、文章やコードを作成した後、右側のCanvasパネルで直ちに修正できます。生成内容が右側に表示され、クリック操作だけで簡単に編集可能です。さらに情報を追加したい場合も、追加の指示を入力することで内容を即座に更新できます。このプロセスにより、効率的に高品質なコンテンツを仕上げることができます。

2. コードの実行とデバッグ

CanvasはPythonコードの実行をサポートしており、コードを入力後、「実行(Execute)」ボタンを押すだけで結果がすぐに表示されます。エラーが発生した場合も、問題の箇所が特定されるため、迅速かつ正確にデバッグが可能です。こうした機能は、プログラミング初心者から経験豊富なエンジニアまで、幅広いユーザーにとって有益でしょう。

3. プロジェクト管理

Canvasには変更履歴を管理する機能があり、以前のバージョンに簡単に戻ることができます。また、「Show changes」機能を活用すれば、どこが変更されたのかを視覚的に確認可能です。この機能により、プロジェクト全体を俯瞰しながら効率的に進行管理ができます。

Canvasの今後の展望

OpenAIはCanvasのさらなる改良を予定しており、Python以外のプログラミング言語対応や、より高度なフォーマットオプションが期待されています。また、企業向けにセキュリティ強化やカスタマイズ性を向上させる計画もあるとのことです。

今回の発表の背景:「12 Days of OpenAI」イベント

Canvasの無料解禁は、「12 Days of OpenAI」イベントの一環として発表されました。このイベントでは営業日の12日間にわたって、毎日新しい発表が行われており、実際に次の内容が公表されています。

まとめ

Canvasの一般公開により、多くの人がこの便利な機能を利用できるようになりました。たとえば、高校生が課題のレポートを効率よくまとめたり、プログラマーが簡単にコードを修正したりといったさまざまな用途で活用できます。

この新しいツールを使えば、日々の作業をよりスムーズに進めることが可能です。みなさんも、この新しいツールをぜひ活用してみてください。

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