Flutter Flowとは、Googleが提供しているノーコードツールです。Googleが開発したFlutterというモバイルアプリ用のフレームワークを基盤に生まれました。短期間でアプリやWebを開発できることや、コードを書く必要がなく直観的にアプリを構築できるツールとして多くのエンジニアから評価されています。
また、FlutterFlowでは、Web・iOS・Androidのアプリを同時に開発できるなどの利点があり、近年のアプリ開発において広く用いられるようになっています。
この記事では、そんなFlutterFlowについて開発事例を5つ、実際のアプリとともに紹介していきます。
FlutterFlowの強みなども紹介しているので、開発の際に参考にしていただければと思います。
事例①TrustEHR|遠隔医療や予測分析を取り入れた総合医療アプリ
TrustEHRは、米国とナイジェリアにおけるヘルスケアの課題を解決するため、病院、診療所、医師、薬剤師などの医療関係者と患者をつなぐ、ヘルスケアプラットフォームです。 TrustEHRが病院に導入されることで、電子処方箋やバーチャル診療などの遠隔医療やデータ分析で、必要な時に患者に医療を提供することができる画期的なアプリとなっています。
TrustEHRの特徴
- 適応型クラウドベース プラットフォーム
病院の形態や規模などあらゆる医療施設のニーズに合わせてカスタマイズおよび拡張可能。 - 包括的なヘルスケア管理
入院からオンライン予約、遠隔医療から集中治療まで柔軟にヘルスケアを提供可能。 - 高度な予測分析とデータセキュリティ
患者のデータから病気のリスクがある患者を特定し、早期予防することが可能。また、高いセキュリティ基準を担保しており、患者のプライバシーを保護している。
FlutterFlowを採用して迅速なアプリ開発に成功!
この事例では、既存の薬局システムを統合する際に、迅速で柔軟性の高いプロトタイピングができることからFlutterFlowが採択されました。
「わずか4か月で私たちのビジョンが現実のものになった。」
と、TrustEHRのCTO マイクもFlutterFlowの開発スピードを評価しています。 実際、従来の開発方法よりも4か月早い段階でデータ版をリリースすることができたそうです。
事例②OSHI UP!|多機能搭載のZ世代推し活特化SNS
推しUP!は、推し活に特化したアプリです。アプリ内では、推しについて語ることや、推し活の思い出を残すこと、推し仲間でつながることができます。
Z世代を中心に、アプリ提供開始後から8か月で登録者数が8000人を超える人気アプリです。
推しUP!の特徴
- リアルタイムで盛り上がれるチャット機能や掲示板
推しについて語るグループチャットを検索・作成することや、掲示板での質問・クイズなどを共有できる。 - 推し活記録を残せるノート
日記感覚でその日に行った推し活を記録することが可能。 - アプリを自分好みにカスタマイズ
マイページや背景、文字などを推しカラーにすることや、自由にレイアウトを決めることができる。
FlutterFlowでiOS版・Android版アプリを4か月で開発!
推しUP!では、FlutterFlowを用いてiOSとAndroid版のアプリを開発しています。 FlutterFlowでは、iOSとAndroidのアプリを同一コードベースで同時に開発することができるため、通常よりも開発の手間やコストを大幅に削減して開発ができたそうです。
事例③marico-colore|イメージコンサル運営の提案型ファッションアプリ
marico-coloreは、国内でも人気のイメージコンサルタントサロンである「mari-colore」が運営しているアプリです。パーソナルカラー・骨格タイプ・顔タイプなどの診断に基づいて、それぞれに似合うファッションやコスメを提案してくれます。
プロがリサーチしているトレンドアイテムの中から自分に似合うものがタイムラインに流れてくることから、買い物の失敗をなくせるという点で人気なアプリです。
marico-coloreの特徴
- ファッションやメイクについて気軽にプロに質問や相談をすることができる
- アプリ内からおすすめアイテム一覧~商品購入のページまでの導線がある
marico-coloreアプリでは、先程紹介した推しUP!と同様、iOS版・Android版が提供されています。そのため、FlutterFlowでの開発を通して、通常よりも開発の手間やコストを削減した開発ができていると考えられます。
事例④Giftit|AIチャットボットがプレゼントを提案してくれるアプリ
Giftitは「相手が好きなものをプレゼントしたいけど、サプライズもしたい!」という、プレゼント選びで起こりうる悩みをか画期的なアプリです。アプリ内では、友達同士で匿名でプレゼントのウィッシュリストについて話すことができ、相手が欲しいプレゼントを匿名で聞き出すことができます。
Giftitの特徴
- WhatsAppやiMessageなどメッセージングアプリ上で利用可能
- AIチャットボット「Sherlock」を利用した匿名ギフト調査
AIが相手とのメッセージのやりとりから、結果共有まで一貫して行うことが可能。 - Webスクレイピングを利用したギフト提案機能
チャットボットの調査結果をもとに、相手に適したプレゼントが表示される仕組み。
Giftitは、推しUP!やmarico-coloreなどと同様iOS、Android版のアプリが提供されています。また、希望するギフトを調べる機能などでAPI連携もしています。FlutterFlowでは、さまざまな外部サービスと容易に連携することができ、データマッピングツールなども用意されています。その点、Giftitでも通常よりも開発の手間やコストを削減した開発ができていると考えられます。
事例⑤Rolmo|業界のプロとの1on1で選考対策を極められる就活アプリ
Rolmoは、就活サポートからメンタリングまで行う、社会人と就活生を繋ぐマッチングアプリです。Rolmo運営側から認定された業界のプロのみが所属しており、経験豊富な社会人と話すことができます。また、就活や転職に関する相談だけではなく、人生相談やコーチングなども対応可能なマッチングアプリです。
Rolmoの特徴
- 業界のプロから長期的なサポートを受けられる
定期・複数回のコースがあり、長期的に1on1で就活・転職の相談をすることが可能。 - サポート機能が充実している
日程調整機能や振り込みリマインド機能など快適な1on1ができるようなアプリ。 - 1on1の内容が豊富
人生相談、コーチングに加え、企業分析、ES添削や模擬面接など実際の選考に即した対策なども可能。
Rolmoも同様、iOS・Android版でアプリを提供しています。FlutterFlowでの開発を通して、通常よりも開発の手間やコストを削減した開発ができていると考えられます。
事例紹介でもいくつか触れましたが、次の章では、FlutterFlowの強みを5つ紹介していきます。
FlutterFlowの強み
- 複雑なロジックにも対応可能
- iOS / Androidなどさまざまなプラットフォームに対応
- コードを書くことで高度な機能も開発可能
- ソースコードをダウンロード可能
- OpenAIなど、さまざまなサービスと連携可能
以上の強みについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 強み以外にも「どのようなシーンでFlutterFlowを活用すべきか」「FlutterFlowを使うことで何ができるのか」が理解できる記事となっています。
まとめ
FlutterFlowは、開発コストや工数を下げてシステム構築ができる画期的なツールです。
FlutterFlowを有効活用できれば、「アプリのアイデアをすぐに形にしたい」「アプリ開発をしたいが費用が高い」といった悩みを解決することができます。
そのため、日本の企業の中でも導入が増えています。今後もさらにFlutterFlowでの開発は拡大していくでしょう。
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