2020年、麻野耕司氏が設立した株式会社ナレッジワーク(以下、ナレッジワーク)を紹介します。 「セールスイネーブルメントとは?」「2年間のステルスを経てサービスをリリースした理由は?」など、気になっている人も多いでしょう。 本記事では、ナレッジワークの事業内容や沿革、展望を紹介し、上記の疑問も解決します。
ナレッジワークとは
ナレッジワークは「できる喜びが巡る日々を届ける」を掲げる企業です。
現在は、セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」*を中心に運営しています。
「ナレッジワーク」*:本記事では、企業名をナレッジワーク、サービス名を「ナレッジワーク」 と表記します。
ナレッジワークの事業内容
「ナレッジワーク」は、UI/UXを重要視したセールスイネーブルメントクラウドです。
マネタイズは、月額費用を設定することで行なっています。
セールスイネーブルメント(Sales Enablement) とは、「みんなが売れる営業 」になること です。セールスイネーブルメントは営業力強化の手法であり、営業組織に所属する営業担当全員が成果を創出できるように導くことを指しています。
https://knowledgework.cloud/column/theory/sales-enablement#64eecd52c0619002ec4eac6d-1693374635765
「ナレッジワーク」では、ナレッジ、ラーニング、ワークの3つの領域から営業力を強化します。
- ナレッジ領域
商談用のコンテンツや社内向けのノウハウの、共有・発見・活用・送付・分析が高いユーザビリティで実現。 - ラーニング領域
学習コースの作成・理解度チェックの実施・受講状況の把握が簡単に実現 - ワーク領域
商談に必要なアクションを1つのツールで実現
ナレッジワークの沿革
2020年3月に株式会社ナレッジワークは設立され、2022年4月に「ナレッジワーク」を正式リリース。同年10月には、同サービスが「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しています。
2年間のステルスの意図とは
会社設立から「ナレッジワーク」の正式リリースまでの約2年間はステルスでの活動でした。セールスイネーブルメントという新しい市場を一気に独占するためです。SaaSビジネスでは、PMFを達成するのに約2年が必要とされています。麻野氏もそのタイムラインを参考に、2年間のステルス期間でPMFさせることに決めました。そして、2020年10月にはクローズドβ版としてサービスをリリース。PMFを達成したのち、2022年4月に正式リリースしました。
ナレッジワークの資金調達・市場規模
ナレッジワークは、シリーズAに12億円、シリーズBに45億円を調達し、累計61.2億円を調達しています。
ITRによる日本国内のセールス・イネーブルメント・ツールの市場規模についての調査によると、2025年度の市場規模は62億円に達すると予想されています。(https://www.itr.co.jp/report-library/M-22000200)
ナレッジワークの将来展望
ナレッジワークは、あらゆる仕事のイネーブルメント実現に向け、マルチプロダクト戦略に取り組みます。具体的には、現在提供しているセールス職向けのナレッジ領域のプロダクトに加え、3年で10個の新プロダクトをリリースしていく予定です。 2024年4月には、セールス職向けのワーク領域の新プロダクト、2024年7月には、セールス職向けのラーニング領域の新プロダクトのリリースが予定されています。