最終更新日 24/07/05
国内スタートアップ

【Telexistence】世界に存在するすべての物体を、ロボットで動かす

AI製造
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テレイグジスタンス株式会社はロボットの設計・製造・オペレーションを行う会社だ。同社のミッションは「すべての惑星上のすべての人々に、ロボット革命の恩恵を授ける」。主な事業として、遠隔存在技術を活用したロボット開発を行っている。

テレイグジスタンス株式会社は、2017年にロボットの設計・製造・オペレーションを行う目的で設立された。2020年には小売業界向け遠隔操作ロボット「Model-T」を発表し、同モデルを導入した「ローソン Model-T 東京ポートシティ竹芝店」を開業した

2021年には小売業界向け人工知能・遠隔操作ロボット「TX SCARA」を発表。同モデルは小売店での飲料陳列業務を自動化でき、冷蔵ケースに陳列される異なるサイズのペットボトルや缶飲料のすべてに対応している。

2022年にはファミリーマート300店舗への導入を開始し、店舗経費の低減とより質の高い店舗運営を実現。2023年にはシリーズBラウンドにてソフトバンクグループ、Foxconn、Globis Capital Partners などから総額約230億円の資金調達を完了した。

(出典:テレイグジスタンス株式会社)https://tx-inc.com/ja/top/

製品:『TX SCARA』

小売業界向け人工知能・遠隔操作ロボット「TX SCARA」はバックヤードの狭いスペースで稼働可能な水平多関節型のロボットで、通常時は『Gordon』と呼ばれる人工知能が、飲料陳列業務を自動で制御する。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、『Gordon』に代わって人が遠隔からロボットを制御し迅速に復旧を行うことが可能。

「TX SCARA」(出典:テレイグジスタンス株式会社)https://tx-inc.com/ja/top/

Telexistenceによって開発された独自AIシステム『Gordon』は、店舗の過去の販売実績データを学習することで、時間帯や季節により変化する商品の売れ筋に合わせ『TX SCARA』による陳列タイミングを最適化するシステムである。こうしたロボティクス・AI技術の活用により、一日約1,000本行われている飲料陳列業務を、ロボットが人に代わって24時間担う。冷蔵ケースで販売されるペットボトルや缶飲料のすべてに対応可能。一方、店舗スタッフは売り場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができる。

(出典:テレイグジスタンス株式会社)https://tx-inc.com/ja/top/

事業内容:小売店の商品陳列業務をロボットで自動化

人工知能による自動制御と人力での遠隔操作技術の組み合わせにより、小売店舗内での商品陳列業務をロボットで代替する。店舗立地に制約されない労働参加や採用、運営コスト削減を実現。

「TX SCARA」は商品陳列業務の自動化という強みを生かし、主にコンビニエンスストアといった小売店のバックヤードで導入されている。

資金調達:シリーズBラウンドにて総額約230億を調達

2023年7月には、シリーズBラウンドにおいて、ソフトバンクグループ、Foxconn、Globis Capital Partners などから総額約230億円の資金調達を実施した。同社は、テレイグジスタンス(遠隔存在)技術をはじめ、ロボティクスやAI などさまざまなテクノロジーを駆使した遠隔制御ロボットの開発を進めている。

資金調達額推移 (出典:STARTUP DB)https://startup-db.com/companies/A50WZ9PU0M9p4LVk

市場規模:AIロボット市場は5年間で38.6%成長する見込み

AIロボットの市場規模は2021年の69億米ドルから、2026年には353億米ドルの規模に成長すると予測されている。これは当該期間中のCAGR(年平均成長率)で38.6%の増加が見込まれている。そのためtelexistence株式会社は、これからAIロボット市場の日本におけるリーダー的存在として成長していくことが見込まれる。

(出典:MarketsandMarkets)https://www.sbbit.jp/article/cont1/83034#:~:text=MarketsandMarketsによると、AIロボット,ことです(図1)。

将来展望:世界中のどこからでもロボットを通じて労働を提供する世界を目指す

オフィスワーカーがZoomを使って遠隔で仕事をするように、世界中のどこからでもロボットを通じて労働力を提供する世界を目指す。

このような世界が実現することで人間は、インターネットとロボットで構成されるネットワーク構造を通じて、複数の時空間スケールにまたがる形でつながり、相互作用し、そして進化する。

(出典:テレイグジスタンス株式会社)https://tx-inc.com/ja/top/

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