今回紹介する「FRESH CHEESE STUDIO」は、株式会社明治の社内新規事業創発プログラムから生ました。
FRESH CHEESE STUDIOは、できたての乳製品の魅力を伝えるために、2024年5月から実証実験が始まった新サービスとなっています。
今回は、そんなFRESH CHEESE STUDIOが提供するサービスや、沿革、明治の社内起業制度についても紹介していきます。
事業内容:全国の飲食店で提供できる「できたての十勝チーズ」
FRESH CHEESE STUDIOは、「できたて、しあわせ」のメッセージのもとに、できたての乳製品の魅力を伝える新ブランドです。
FRESH CHEESE STUDIOは、全国各地の人々が、北海道十勝のミルクを使用したフレッシュチーズのおいしさを「できたて体験」とともに楽しむことを可能にします。
この「できたて体験」をお客さまに届ける足がかりとなるのが、これから紹介する2つのサービスです。
【十勝カリアータ】
FRESH CHEESE STUDIOは、「レストランやバーなどの飲食店で、できたてのチーズを手作りしたい」という思いに応えて、「十勝カリアータ」を提供しています。
カリアータとは、カードともいわれる固まり始めた乳のことです。このカリアータを使うことで、レンジや湯煎で、水を加えることなくチーズを作ることが可能になります。
十勝カリアータは、十勝産の乳原料を急速冷凍することで、ミルク本来のおいしさがそのまま閉じ込められています。
十勝カリアータを使うことで、飲食店の「今までにないチーズメニューを開発したい」「できたてチーズで新しいお客様へリーチしたい」「チーズ料理のバリエーションを増やしたい」「お客様と一緒にチーズづくりのワークショップをしたい」などのさまざまなニーズに応えることが可能です。
【レストラン×移動販売】
FRESH CHEESE STUDIOは、できたてのおいしさを伝えるために、レストランやキッチンカーでのフレッシュチーズの提供を行う予定です。
現在は実証段階ですが、第一弾の実証店舗として「食への感度が高いエリア」として軽井沢の「離山サロン」で6~7月の期間限定レストランが開かれました。そこでは、フレッシュチーズを使ったメニューを提供しており、その後、旧軽井沢エリアで「移動式チーズ工房」(キッチンカー)での販売も計画しています。
沿革:都内での本格展開に向けて、事業準備中
FRESH CHEESE STUDIOは、2024年4月から、インスタグラムでの広告を開始後、同年5月に実証実験として軽井沢に店舗をオープンしました。
現在は、2024年秋後の東京都内での本格展開に向けての準備が進められています。
国産生乳の持つ魅力を存分に引き出し、広く発信する活動を通じて、酪農業界ならびに日本の食産業の発展に貢献することを目指しているそうです。
【mBD】明治の新規事業創発
FRESH CHEESE STUDIOは、このmBDから生まれました。mBDとは、meiji Business Developmentの略で、社内公募メンバーによって課題解決型の事業創出を目指すプログラムです。 多様な人材がイノベーションや新規事業に関するアイデアを創発・事業構想化して、実際に事業を立ち上げることを目標としています。
mBDでは、書類選考の後、オンラインでのグループディスカッションと面接を経て最終的なメンバーが決まります。その後はメンバーとともに、新規事業の発表に向けて、数か月かけて準備をしていきます。プログラムの集大成として、社長を含めた経営陣を前に、事業計画を発表し、事業化の可否が決まります。
まとめ
今回は、明治の「FRESH CHEESE STUDIO」について紹介してきましたが、New Venture Voiceでは、他にも森永や、カルビーなどの社内ベンチャーや、社内起業制度についての記事を掲載しています。関連記事からご覧ください。