株式会社オルツ(以下、オルツ)は、高度なAI技術を用いて、あらゆるビジネスで活用できるAIソリューションを展開しています。
AIの技術で、従業員一人一人の効率を向上させ、働き方を改革することが、オルツのミッションです。
事業内容:AIで生産性の向上・コスト削減を目指す
オルツは、さまざまなビジネスで活用できるAIソリューションを提供しています。AIを導入することで、無駄なコストを削減し従業員の生産性を向上させることが可能です。
同社のAIソリューションは、「デジタルクローンP.A.I」という技術と、日本発大規模言語処理モデル「LHTM-2」に基づいています。
①人格をデジタル上で表現「デジタルクローンP.A.I」
「デジタルクローンP.A.I」とは、私たち自身の意思をデジタル化したP.A.I(=クローン)に、あらゆるデジタル作業をさせる技術です。
インターネットによる情報インフラとなっている現在、すべてのデジタル作業を一人の人間ですることはできません。
そこでオルツは、私たちの代わりに24時間365日ネットワークを駆け巡るP.A.I(クローン)を開発しました。P.A.Iに複雑なデジタル作業を任せることで、コストの大幅な削減が期待できます。
②大規模言語処理モデル「LHTM-2」
「LHTM-2」が持つ機能は、言語処理・音声認識・画像解析・データマイニングの4つです。
人が使うすべての言葉を解析し、音声データをテキストに変換することや、画像から複雑な情報を抜き出すことができます。
「LHTM-2」を使うことで、コミュニケーションの円滑化や、医療・製造・マーケティングなど、さまざまな分野での応用が可能です。
製品紹介:会議やコミュニケーションの効率を上げる
オルツの製品には、大規模言語処理モデル「LHTM-2」が導入されています。
「LHTM-2」を導入することで、より精度の高い議事録の作成や、より自然にコミュニケーションをとることが可能になりました。
自動議事録ツール「AI GIJIROKU」
「AI GIJIROKU」は、会議中の音声の文字起こしをリアルタイムでおこない、自動で議事録を作成します。Zoom、Geogle Meet、Microsoft Teamなど、多くのオンライン会議ツールで利用可能です。
会話をテキスト変換したものを、リアルタイムで画面上に表示することができ、会議の可視化・効率化が期待できます。また、自動保存機能もついているので、トラブルなどが起こりにくいのも特徴です。
多言語コミュニケーションが可能「AI通訳」
オルツが開発した「AI 通訳」は、世界初の映像通訳システムです。会話の内容が、もとの言語と通訳先の言語の2つで画面上に表示されます。
画面上のボタンをクリックするだけで通訳先の言語を変更でき、対応言語は30か国以上です。マイクつきのパソコンで利用でき、ビデオ会議システムとの連携もできます。
お試しプランでは10分あたり5,000円・スタンダードプランでは1ヶ月あたり10万円です。より多くの利用スタイルに合わせられるよう、現在オルツは開発を進めています。
沿革:AIに関する特許を数多く取得
オルツは2014年11月に創業して以降、松原教授をはじめとする多くの専門家に支えられて、多くの特許を取得してきました。
取得した特許の一例として、「コミュニケーションを支援する人工知能システム」や「動画データを提供する装置・プログラム」などがあげられます。また、VLSP2018固有表現認識コンテストにて優勝をかざるなど、受賞経験も数多くあります。
社会にAIが導入されはじめている現在、オルツはこれからも発展していくでしょう。
2023年に総額19億円の資金調達を達成
オルツは2023年に、総額19億円の資金調達に成功し、累計資金調達額は80億円になりました。
計7社を引受先とした第三者割当増資と、みずほ銀行や三井住友銀行からの当座貸越枠の確保に成功しています。
今後は、「アジアにおけるOpenAI」というポジションをより強固なものにし、人工知能の発展に貢献していくでしょう。
自然言語処理の世界市場は2032年までに1580億米ドルまで成長
自然言語処理の世界市場規模は、2023年の段階で241億米ドルです。2032年までに1580億米ドルまで成長すると予測されており、高い成長率が期待されています。
近年多くの大手企業が、業務運営の最適化のために、自然言語処理をはじめとしたAIの導入をはじめました。また、新型コロナウイルスのパンデミックのなか、コミュニケーションツールの需要が非常に高まっています。
国家間のコミュニケーションが重要となっている現在、自然言語処理の市場はさらに急成長をとげるでしょう。