最終更新日 26/01/20
国内スタートアップ注目企業

【株式会社Habitto】デジタルバンクで若い世代の「お金の不安」を解消するフィンテックスタートアップ

AIシステム開発・サービス金融
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(引用:PR TIMES

近年、若い世代を中心に「お金に関する不安が広がっています。例えば、資産運用や貯蓄の方法がわからない、金融リテラシーに不安がある、老後の資金が心配、などといった悩みを抱えている人が増えてきました。特に、安定した収入を得るのが難しい現代社会では、将来に対する漠然とした不安が強くなっています

これらの課題に対株式会して株式会社Habittoは、テクノロジーを駆使したデジタルバンクを提供し、若年層が自分のお金を管理し、資産形成を始めやすくする支援をしています。Habittoは、金融サービスを習慣化し、より多くの人々が自分の目標を達成できるようサポートしている企業です。

事業内容:アドバイスするデジタルバンク

(引用:公式ホームページ

株式会社Habittoは、スマホアプリを通じた総合金融プラットフォーム「Habitto」を提供しています。ユーザーは貯蓄、投資、保険といった金融商品をアプリ内でアクセスしつつ、金融アドバイザーのサポートを受けられる点が最大の特徴です。

日本の若年層は金融リテラシーが低く、将来の資産形成に不安を抱えています。「Habitto」は「行動の障壁」を低くすることで、貯蓄や投資への第一歩をサポートします。

サービスの特徴

(引用:公式ホームページ

高金利貯蓄口座
「Habitto」は、オンラインで利用できる国内最高水準1の高金利の貯蓄口座を提供しており、預けるだけでも年利0.5%(税引前)2の対象になります。低金利環境下でもユーザーがしっかりと資産を増やせるようサポートします。ユーザーは自分のペースで貯金を積み立て、利息を享受できます。

(引用:公式ホームページ

〇積立型投資信託
貯金だけでなく、積立投資信託の選択肢も提供しています。初心者でもリスクを抑えた運用を始めやすく、資産運用を通じて資産を増やしたいユーザー向けに最適です。アプリを通じて自動的に投資が進むため、手間がかかりません。

(引用:公式ホームページ

〇デビットカード
「Habitto」のデビットカードは、どんな利用でも業界最高水準3の0.8%キャッシュバック付きのVISAデビットカードです。口座残高が限度額であるため使いすぎの心配もなく、リアルタイムで予算管理ができます。
発行手数料も年会費も無料で、対象ATMでHabittoの貯蓄口座の預金を引き出すことも可能です。また、取引履歴はアプリに即時反映されます。

(引用:公式ホームページ

(引用:公式ホームページ

〇個別アドバイス対応
「Habitto」は、ユーザーが自分のライフスタイルや目標に応じた個別のアドバイスを受けられるサービスを提供しています。アプリ内で目標を設定し、進捗を追うことができ、必要な資金の見積もりや最適な運用方法を提案してくれます。AIによるレコメンド機能や、国家資格を持つファイナンシャルプランナーとの無料相談機能を通じて、個々に適した計画を立てるサポートを受けることが可能です。

(引用:公式ホームページ

強い貯蓄信仰と複雑な金融市場、日本に価値を提供するHabittoの誕生

(引用:Linkedin

株式会社Habittoの創業者であるサマンサ・ギオッティ(元Singlife CEO)は、2021年までシンガポールでモバイル型保険会社のCEOを務めていました。その後、次の市場を探していた彼女は、日本の金融サービス仲介業が新たに創設され、銀行、証券、保険、貸金の4分野を一社がワンストップで仲介できるようになるという動向に注目しました。

ギオッティは、同社の最高戦略責任者(CSO)であるリアム・マカンスとともに日本市場の調査を行い、そこでは「強い貯蓄志向」や「金融商品の種類が多く煩雑で資産運用に踏み出せない」実情が浮き彫りになりました。この状況に対し、ギオッティは「日本の課題を理解し、これまで培ってきた金融業界の知見を活かせば、価値を提供できる」と確信。2021年11月に株式会社Habittoを創業し、2022年10月には金融庁の審査を経て金融サービス仲介事業者として登録されました。

資金調達:シリーズAで18億円を獲得

(引用:日本経済新聞

2024年11月27日、株式会社Habittoは シリーズAラウンドで約18億円(US$11.7M) の資金調達を実施しました。リード投資は QED InvestorsDG Daiwa Ventures が務め、Scrum VenturesAnthemis Group など既存・海外投資家も参加しています。

現在、アプリのダウンロード数は4万2,000件、登録者数は2万人に達しており、引き続きアプリの改善と拡充が進められています。今後は、アプリの開発や広告活動に積極的に投資し、取り扱う金融商品をさらに多様化させるとともに、人工知能(AI)を活用して、ユーザーにとってさらに使いやすいアプリの提供を目指しています。2025年には、アプリのダウンロード数を10万件に達することを目標に掲げています。

調達額18億円(US$11.7M)
シリーズシリーズA
主要投資先QED Investors、DG Daiwa Ventures、Scrum Ventures、Anthemis Group
用途:ユーザー基盤の拡大、デジタルバンキング機能強化、高度な金融ツール開発

この調達により、Habittoは日本の若年層向け金融プラットフォームとしての機能拡張とサービス拡大を加速させています。

市場規模:若年向け金融サービス市場

日本のデジタルバンキング市場

(引用:imarc

日本のデジタルバンキング市場はここ数年で拡大を続けています。調査によると、2024年時点での市場規模は約6億1,202万米ドル(約85億円)であり、2025〜2033年の期間において年平均成長率(CAGR)11.89%で成長し、2033年には約16億8,224万米ドル(約230億円)にまで拡大すると予測されています。これは、スマートフォンの普及やオンラインバンキングサービスの利用増加によって支えられている動きです。

また別の予測では、日本のデジタルバンキング市場は2024年時点で約3,230百万米ドルと推定され、2035年までに7,540百万米ドルまで成長する見込みも報告されています(CAGR約8.0%)。このように複数のレポートでも市場成長が示されており、デジタルバンク・ネオバンク領域の拡大余地が大きいことが分かります。

日本のフィンテック市場

(引用:imarc

デジタルバンキングはフィンテック市場全体の一部ですが、より広い視点では日本のフィンテック市場自体も成長基調にあります。ある調査によれば、日本のフィンテック市場規模は2024年に約92億米ドル(約1兆3,000億円)に達し、2033年には約302億米ドル(約4兆2,000億円)超まで拡大すると予想されています(CAGR約14.1%)。これは、デジタル決済、資産運用サービス、AI/APIを活用した金融サービスなどの採用が進むことが背景にあります。

Habittoの市場ポジション

Habittoはこの急成長する市場の中で、金融行動に不安を抱える若年層向けに特化した強みを持っています。同社は日本初の「相談機能付きデジタルバンク」として独自性を発揮しており、今後の市場拡大余地は大きいと考えられます。

会社概要

会社名:株式会社Habitto
所在地:東京都渋谷区神宮前3丁目19番7号 静雲IIビル1階
設立年月日:2021年11月
代表者名:Samantha Ghiotti(CEO)/Liam McCance(CCO)
公式HP URLhttps://www.habitto.com/

まとめ

株式会社Habittoは、従来の銀行・証券・保険を単一プラットフォームに統合しつつ、ユーザーの「行動」を支える金融相談体験を提供するデジタルバンクとして成長しています。資金調達も成功し、デジタル金融サービスとしての存在感は強まっています。

若年層を中心に金融行動の習慣化を促すためのサービスとして、Habittoは単なる金融商品プロバイダーを超えた価値を提供しています。これからの市場拡大を見据え、同社の動きは国内外の金融・スタートアップ領域で注目されるべき存在です。ぜひ今後の展開にもご注目ください。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。
株式会社Habittoのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

  1. 他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。2025年3月31日時点、Habitto調べ。 ↩︎
  2. 他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。2025年3月31日時点、Habitto調べ。 ↩︎
  3. Revolutを除く ↩︎

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