株式会社LUUP(ループ)は、電動・小型・一人乗りの「電動マイクロモビリティ」のシェアリングサービスを通じて、街じゅうを「駅前化」する新しい形の短距離移動を可能にしています。
現在は東京をはじめとする、6つの都市でサービスを展開中です。手軽な移動手段を提供することで、新しい短距離移動インフラを整備しています。
そんな今大注目の株式会社LUUPの会社沿革、事業内容、将来展望等を紹介します!
参照元:会社情報 | Luup(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ
News:座席・カゴ付きの特定小型原付「電動シートボード」を発表!!
株式会社Luupは、2024年冬以降、シェアリングサービス内に導入予定であることを発表しました。足腰に不安のある方の将来的な移動手段を見据えての導入と考えられています。
以下、電動シートボードを紹介していきます。
電動シートボードの特長
「電動シートボード」は座席とカゴを備えており、以下のような特徴があります:
- 座席付き:長時間の移動でも疲れにくく、快適に利用可能。
- カゴ付き:買い物や荷物の運搬に便利で、日常生活の様々なシーンで活躍。
- 特定小型原動機付自転車:最高速度20km/h(車道モード)で、16歳以上であれば運転免許不要。
- 小型設計:既存のLuupポートに設置可能。
- 自転車誤認防止デザイン:自転車と間違えられない外観で、安全性を確保。
この新しいモビリティの導入により、足腰に不安のある方や長時間の利用、大きな荷物を運ぶ際の移動がさらに便利になるでしょう。
背景と目的
Luupは、2020年5月から電動アシスト自転車、2021年4月から電動キックボードのシェアリングサービスを提供しており、日常的な移動手段として多くのユーザーに利用されています。しかし、これらの車両では対応しきれない移動ニーズがあることから、新たなモビリティの導入を決定。電動シートボードは、既存の課題を解消し、より幅広い世代の利用ニーズに応えることを目指しています。
電動シートボードの基本情報
- 車両区分:特定小型原動機付自転車
- 寸法:長さ118.0cm × 幅58.4cm × 高さ101.0cm
- 重量:約29kg
- 耐荷重:100kg
- 最高速度:車道モード20km/h・歩道モード6km/h
特定の標識がある歩道では、最高速度6km/hのモードで走行が可能です。
沿革:日本唯一のシェアリングサービスへ
LUUPは初め、2020年5月に電動アシスト自動車のシェアサービスを開始し、その後2021年に、国内初ヘルメット着用任意の電動キックボードシェアアプリの提供を始めました。2023年までに、東京や名古屋、広島等の地域にサービス範囲を拡大しています。2023年7月には改正道路交通法が施行されたことを受け、LUUPは以下に取り組んでいます。
- 新しい交通ルールの周知に向けた啓発活動
改正道路交通法が施行されることで交通ルールが変更されました。そのため、ユーザーが混乱しないよう、遵守必須の交通ルールはもちろんのこと、推奨される使い方に関しても周知の取り組みをしています。 - 改正道路交通法に合わせた車両・サービスのアップデート
「LUUP」で提供している車両は、改正道路交通法に合わせる形で改良されています。また、アプリの仕様も一部変更する予定です。
参照元:LUUP Guidebook 改正道路交通法の施行に向けたLuupの今後の取り組みについて | Luup(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ
事業内容:電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」の提供
LUUPは、電動キックボードや電動アシスト自転車などの「電動マイクロモビリティ」を提供しています。
ライドも返却も自由自在!街中のポートが、あなたの移動がスマートに。
LUUPは、街中の電動マイクロモビリティにどこからでも利用でき、自分の好きな場所に返却できるシェアリングサービスです。現在、飲食店や駐車場などの空きスペースを活用したポートが数多く設置されています。競合他社と比較して高密度にポートが配置されているのが特徴です。
ポートとは、LUUPのモビリティを借りたり返したりする場所のことで、自販機1台分のスペースにも設置できます。小さなスペースであってもポートを設けることができるため、街のあらゆるスポットにポートが配置されています。
参照元: サービス | Luup(ループ) | 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ LUUP(ループ)とは?料金・サブスクプランは?電動キックボードの使い方は? | 自動運転ラボ
資金調達:2024年10月にデットファイナンスにて30億円を調達
Luupは、2024年10月22日にデットファイナンスによる資金調達を発表し、その総額は30億円に達しました。このうち、15億円は環境配慮型のグリーンローンによるものです。
今回の資金調達により、Luupの累計調達額は約166億円となり、マイクロモビリティ業界で初めてグリーンローンを活用した資金調達に成功しました。
調達した資金は、クリーンな移動手段として注目されている電動マイクロモビリティの購入に使われる予定であり、移動時のCO2排出量削減にも寄与します。
現在、Luupは国内で最も多くのシェアマイクロモビリティポートを運営しており、その数は1万箇所を突破。同社は、短距離交通のインフラを支える企業として、今後も車両やポートの数、展開エリアの拡大を進める計画です。
また、警察や自治体と協力し、交通ルールの啓発や安全対策にも力を入れることで、全ての地域の人々が安心して利用できるサービスの提供を目指すとしています。
市場規模:電動キックボード市場は国内1兆円規模
ボストンコンサルティンググループの調査によれば、世界の電動キックボード市場は急速に成長しており、2025年までに約400億ドル〜500億ドルに達すると言われています。日本円にして約5-6兆円にも上る規模です。
そこから日本国内の電動キックボード市場規模を推定した結果、約1兆円以上の規模となりました。
参照元:The Promise and Pitfalls of E-Scooter Sharing
将来展望:社会インフラの形成へ
Luupは、これまで東京23区などの大都市に中心にサービスを展開してきました。当初は実証実験に参加し、政府と協力して安全性を検証する必要があったため、短期間で大量の移動データを収集することが求められました。また、予算の制限から、人口密集地域での活動に限定されていました。 しかし、最近では人口が少ない地域では、自治体や企業からの問い合わせが増加しています。地方や離島では移動手段に課題も多く、運営者が少なくても機能するインフラが求められているからです。
Luupは都心以外にもサービスを展開し、コストを抑えたインフラを提供することができます。 都市と地方の両方でLuupがサービスを展開することで、日本全国の街を「駅前化」するインフラを作ることができます。
参照元: Luup岡井氏が描く「10年後の社会」が凄い? 電動キックボードが街にもたらす経済効果とは
会社概要
会社名:株式会社Luup
設立:2018年7月30日
事業内容:電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供
本社所在地:東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 4階