最終更新日 24/10/22
システム開発

ノーコード開発には4つのデメリットがある!自社に適しているか見極めよう

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プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる「ノーコード開発」。IT人材でなくてもサービスを設計できるため、プロトタイプの開発を目的にノーコードツールを導入する企業が増えています。

また、IT企業でも活用が進んでおり、簡単な部分はノーコードで作り、複雑な部分はプログラミングを使うことで、より効率的に複雑なアプリを開発しているそうです。

しかし、ノーコード開発にも弱点はあり、「大規模開発が難しい」「ツールへの依存が高い」といったデメリットがあります。こうした限界を理解し、適切な場面で使うことで、システム開発をさらに効率化できるでしょう。

この記事では、ノーコード開発のデメリットについて詳しく解説します。

ノーコード開発のデメリット

ノーコード開発には、「自由度や拡張性が低い」「大規模な開発・複雑な開発に向かない」「プラットフォームへの依存度が高い」「日本語に対応していないことが多い」という4つのデメリットがあります。

これらの弱点をしっかり理解し、適切にツールや手法を使い分けることで、効率的なアプリ開発が可能になります。

①自由度や拡張性が低い

ノーコード開発のデメリットの1つに、自由度や拡張性が低い点が挙げられます。

通常の開発では、コードを書くことで、複雑な機能の実装やカスタマイズが可能です。しかし、ノーコードツールでは、あらかじめ搭載された標準機能を使うほかないため、できることには限界があります。また、プログラミングによって制御できる幅も小さいので、アプリ制作に慣れた方からすれば、かえってもどかしさを感じてしまうでしょう。

この問題を解決する手段として、ローコード開発という選択肢もあります。しかし、この方法ではプログラミングスキルを求められるうえ、最大の魅力であるスピーディーな開発ができなくなってしまいます。

ノーコードツールごとに機能や得意分野が異なっているため、導入を検討する際はまず「自社に必要な機能」を明確にし、その機能がツールに搭載されているか確認するようにしてください。

②大規模な開発・複雑な開発に向かない

ノーコード開発では、システム上に標準搭載されている機能以上のものが作成できないため、大規模な開発・複雑な開発にも向いていません。

複雑な機能を持たせたり、細かく要件に対応したりしたい場合は、通常のアプリ開発を行う方が効率的に進められるでしょう。

③プラットフォームへの依存度が高い

ノーコード開発のデメリットには、プラットフォームへの依存度が高い点もあります。

ツールに備わっている機能以上のことはできず、セキュリティレベルもそのツールに依存します。また、プラットフォームの利用料がかかるため、値上げされるとコストが増え、サービスが終了すれば作成したものが使えなくなる可能性も。

さらに、他のプラットフォームに移行する際にもリスクがあり、新しいツールに慣れるまでに時間がかかるのはもちろん、移行機能がない場合はシステムを作り直す必要が出てきます。

ノーコード開発を検討する際は、各ツールの開発事例を確認して、セキュリティレベルを確認するほか、今後も安定して利用できそうかチェックしておきましょう。

④日本語に対応していないことが多い

ノーコード開発の見落とされがちな弱点として、日本語に対応していないツールが多い点が挙げられます。

主要なノーコードツールの多くは海外のベンダーが提供しているため、サポートを受けるには英語が必要です。

さらに、FAQやサポートページも日本語で提供されていないことが多く、翻訳しながら作業を進める必要があるため、かえって開発に時間がかかる可能性があります。

ノーコード開発がおすすめのケース

ノーコード開発は「規模の小さな開発をする」「スピード重視で開発する」「テスト開発を行いたい」といったケースに最適です。

①規模の小さな開発をするケース

ノーコード開発が向いているのは、あまり大規模でないシステムの開発です。

ノーコード開発は自由度が低いため、独自性が必要な大規模システムには向きません。そのため、Webサイトや単純なアプリといった、複雑でないシステムの作成に活用するのがおすすめです。

たとえば、業務フローや自動化アプリの開発に活用するとよいでしょう。各業務に特化したシステムの開発で、ノーコードの利点を十分に活かせます。

②スピード重視で開発するケース

すばやくサービスを開発したい場合にも、ノーコード開発はおすすめです。

ノーコード開発ではコードを1から書く必要がないため、通常のシステム開発よりも工数を大幅に削減し、開発時間を短縮できます。実際に、コードを書いてシステムを開発するには半年から1年ほどかかりますが、ノーコード開発であれば3~6ヶ月に抑えることができるでしょう。

ベンチャー企業の立ち上げ時など、早急にシステムが必要な場合は、ノーコードを活用すると効果的です。

③テスト開発を行いたいケース

新しい事業の立ち上げやアプリのテスト開発にも、ノーコード開発が有効です。

この手法であれば、必要な機能を備えたソフトウェアを短時間で簡単に作成できます。

実際にアプリを試作してみることで、どんな仕様にすれば使いやすいか検証できるので、徐々にブラッシュアップすることが可能です。

まとめ

今回は、最近導入が進んでいる「ノーコード開発」のデメリットについて解説しました。

ノーコード開発はスピーディーな開発を可能にしてくれる一方で、「複雑な開発には向かない」などの弱点を抱えています。

自社に最適な手法やツールを選び、より効率的に開発を進めるためにも、自社の求める機能を明確にしたうえで、その機能を各ノーコードツールが搭載しているかを確認するようにしましょう。

New Venture Voiceでは今回のような役立つ技術記事を公開しています。 気になる方は記事下部の関連記事からご覧ください。

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