最終更新日 24/05/17
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【Sound Desert】社内コンテストから生まれた新時代の音楽プラットフォーム

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(引用元:VTuber 2023年10月2日掲載『のなめぷろだくしょん と NTTドコモが実証実験を手がける「Sound Desert」がWeb3/NFT技術を活用したクリエイター主導の音楽コンテンツ制作の実証実験を開始。』

『Sound Desert』はNTTドコモが立ち上げた音楽NFTプラットフォームです。
同社の「ZERO ONE DRIVE」というビジネスコンテストで金賞とオーディエンス賞を獲得し、その後事業化されました。
このプラットフォームは、近年人気が高まっているNFTに対応し、デジタル上で音楽の所有権を取引する新しいビジネスモデルです。
NFTは「代替できない、偽造不可能・証明書付きのデジタルデータ」を意味し、音楽NFTには、自由に音楽を販売・購入できる特徴があります。

事業内容:Web3を切り開く新時代の音楽NFTプレイヤー

(引用元:Sound Desert HP

Sound Desertではブロックチェーン技術を活用し、楽曲をNFT化して売買することができます。
アーティストが手掛ける楽曲をNFT化し、音楽NFTプラットフォームでの販売を通して、ファンと共にアーティストの価値を評価できる仕組みです。

近年の音楽サブスクサービスでは、アーティストに支払われる金額が非常に少なく、1再生あたり0.005円とも言われています。
一方、Sound Desertを含む音楽NFTのやりとりでは、売上を直接アーティストに還元することが可能です。
Sound Desertのような音楽NFTプラットフォームによって、マネタイズに苦労しているアーティストを支援することができます。

【Sound Desertの3つのメリット】

(引用元:Sound Desert HP

  • アーティストへの収益還元率が高い
    Soud Desertでは、アーティストが音楽NFTを、デジタル上で自由に販売することが可能です。音楽の販売に仲介会社が関与しないため、アーティストへの収益還元率が高くなります。

  • アーティストとファンの距離が近い
    アーティスト側はWebによる個人活動に近く、ファンが直接的にアーティストを応援しやすいです。NFTを保有することで、メンバーシップなどの特典を受け取ることも可能です。

  • プレイリストを作ることができる
    他のサービスは購入した曲単体でしか再生できないこともある一方で、Soud Desertでは購入した曲でプレイリストを作ることができます。 また、同サービスではNFTの購入だけではなく、試し聴きが可能です。試し聴きでプレイリストを作ることができ、気に入った曲を自由に聴けます。

沿革:NFT音楽プラットフォームとして事業を拡大中

(引用元:PR TIMES 2023年10月2日掲載『のなめぷろだくしょん と NTTドコモが実証実験を手がける「Sound Desert」がWeb3/NFT技術を活用したクリエイター主導の音楽コンテンツ制作の実証実験を開始。』ゼロワン・ドライブ HPCNET Japan 2023年1月30日掲載『ゐきかたとドコモ、音楽NFTプラットフォーム「Sound Desert」を活用した実証実験』

2022年11月に、Sound Desert発案者の奥井颯平氏は、NTTドコモグループの新規事業創出施策である「ZERO ONE DRIVE」で、オーディエンス賞と金賞を受賞しました。

2023年1月には、Web制作・システム開発会社「ゐきかた」と、NFTコミュニティ「Big Hat Monkeys」と連携し、実証実験が開始されます。 実証実験は、試作中のサービスを提供し、ユーザーの反応を見る形で行われました。

2023年3月からは、Sound Desertのサービス提供が開始し、2023年10月にはNFT音楽を掲載したアーティスト65名に対し、NFTやグッズの販売合計額が約3,000万円を突破しました。

市場規模:音楽NFTが2031 年に15.1億米ドルへ到達

(引用元:Business Research 『音楽NFTの市場規模、シェア、成長、および業界分析、タイプ別(アルバム、シングルソング、音楽NFTコレクションなど)、アプリケーション別(一次市場、二次市場など)、2028年までの地域予測』

世界の音楽 NFT 市場規模は、2021年に13 億5,000万米ドルでした。
Business Research Insightsの調査によると、市場は 2031年に15.1億米ドルに達すると予測されています。
それに伴い、音楽NFTプラットフォームであるSound Desertの需要も高まっていくでしょう。

将来展望:マネタイズに苦労しているアーティストへの支援を拡大

(引用元:CNET Japan 2023年3月24日掲載『ドコモのアイデアコンテストから誕生した音楽NFTプラットフォーム「Sound Desert」の勝機』

昨今では、音楽配信サービスやサブスクリプションが充実してますが、その一方でマネタイズに苦労しているアーティストが数多く存在します。
このようなマネタイズへの障壁を下げられるSound Desertは、アーティストへの需要に応えて支援を拡大していくでしょう。

まとめ

今回は、社内新規事業創出コンテストから生まれた「Sound Desert 」について紹介してきました。
New Venture Voiceでは、このようなベンチャー企業について数多く紹介しています。
「Sound Desert 」のように、通信会社の社内ベンチャーから生まれた企業についてもまとめているのでご覧ください。

企業情報

会社名    株式会社NTTドコモ

代表者    井伊 基之

本社所在地  東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー

設立年月日  1991年8月14日

資本金    949,679百万円(2023年3月31日現在)

従業員数   7,903名(2023年3月31日現在)

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