最終更新日 24/10/23
国内スタートアップ

【matoil】食物アレルギーで諦める人をゼロにする、京セラ発の新規事業

まとめ記事社内スタートアップ食品
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(引用元:https://www.matoil.jp/

今回紹介するのは、京セラ株式会社の新規事業、matoil(マトイル)です。

matoilは、食物アレルギーがある人に対して、食事を作り届けるサービスを提供しており、これまでに1000家族以上に食事を提供してきました。

今回は、そんなmatoilのサービスや沿革、京セラの新規事業制度などについて紹介していきます。

事業内容:すべての人の的を射る、食事提供サービス

(引用元:https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2021/001717.html

matoilは、食物アレルギーがある子どもの「おいしい」や「食べてみたい」、親の「おいしく作りたい」や「食べさせてあげたい」という気持ちへ的確に答えるという思いから、「的を射る」という言葉にインスピレーションを得ています。

そんなmatoilが行う食事提供は、フルオーダーメイド、カスタムメイド、パッケージ商品の3種類の考え方で食物アレルギーに対応しています。

また個人だけではなく、企業向けのオリジナル商品の開発や食物アレルギー対応商品の提供なども行っています。

ここでは、matoilが提供するサービスである、オンラインでの食事提供マトイルファクトリーオープンファクトリーについて紹介していきます。

オンラインでの食事提供

(引用元:https://www.matoil.jp/anniversary.html

matoilでは、オンラインでの食事提供を行っています。例えば、「anniversary meal kit」のような食物アレルギーや嗜好に合わせてオーダーメイドで提案する冷菜・温菜・パスタ・メイン・デザートのフルコースのごちそうキットです。また、季節のアニバーサリーコースや、給食の代替商品、お弁当、ピザやバケットなどのデイリー商品など、充実したラインナップです。

さらに、修学旅行先にも食事を届けるサービスまで行っており、幅広く食物アレルギーに対応しています。

マトイルファクトリー:レストラン×工房一体型スタジオ

(引用元:https://www.matoil.jp/factory.html

mtoilの拠点である「マトイルファクトリー」は、東京都世田谷区上北沢に位置しています。 マトイルファクトリーでは、matoilの食事を作っているだけではなく、食のイベントを開催する「キッチンスタジオ」や予約制のレストランの提供、月に一回の店頭販売などを実施中です。

レストランにはメニューがなく、食べたいものをなんでも用意できる体制が整っています。 メニューが思いつかなくても、シェフが一緒にメニューを考えてくれるので、安心して楽しむことができます。

キッチンスタジオは、オンライン・オフラインかかわらず開催しており、シェフと一緒に料理やスイーツを作ることで、大人から子供まで楽しむことができるイベントです。

オープンファクトリー:matoilの体験型ワークショップ

(引用元:https://www.matoil.jp/factory.html

毎月の最終土曜日は、matoilの料理を気軽に楽しむことができるイベント「オープンファクトリー」を開催中です。 店内では、マイ・パフェづくりや、わんこラーメン大会など、matoilらしい料理をテーマとしてワークショップを開催しています。

沿革:社内スタートアッププログラムから大幅事業拡大へ

(引用元:https://www.atpress.ne.jp/news/328428https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2022/002004.html

matoilは、2018年12月から募集が開始された京セラの社内スタートアッププログラムから生まれました。matoilはスタートアッププログラムでの選考を通過し、プロジェクトとして進められることが決定し、2021年10月には、事業検証という形でリリースをします。

その後、2022年7月からはオンラインショップをオープンし、本格的に事業化することとなりました。同年10月には、2023年度のグッドデザイン賞を受賞するなど、注目を浴びます。

その後も多様な商品のラインナップやイベントなどで事業拡大を続け、2024年3月には合計7万6千人が参加したアジア最大級の食品総合展示会「FOODEX JAPAN」に出展しました。

創業者の想い

(引用元:https://www.food-allergy.jp/blog/column/content_20220601-01/

matoilの代表者である谷氏は、幼少期から食物アレルギーと付き合ってきた経験からmatoilを立ち上げます。谷氏は、普段から外食で誤食のリスクを感じることがあり、外食での食事体験をもっと良くしたいと感じていました。食物アレルギーがあっても食事や料理の時間を楽しめるものにしたいという思いから、matoilをスタートします。

もともとは、外食先や旅行先などで誤食を防ぐサービスを考えていたそうですが、本当に喜んでほしい人たちに直接何かを届けたいという考えから、ごちそうキットを届けるという形に舵をきったそうです。

さらにパワーアップしたmatoilで、より多くのご家庭に

(引用元:https://note.com/matoil_note/n/ne6321b090c2a

matoilは、さらに多くのアレルギー持ちの家庭に食事を届けるために、レベルアップを目指していることを、2024年6月に発表しました。それに伴って、一部のサービスを休止することを発表しています。

これからも続けるサービス

  • 修学旅行先へのお食事お届け
  • 旅行先へのお食事お届け
  • オンラインショップ

少しお休みするサービス

  • anniversary meal kit
  • レストランのご利用
  • オープンファクトリーの開催
  • 2025年のおせちのお届け

以下は、maitolの公式記事に記載された文章の一部です。

今まで試作を重ねてきた料理たちの情報を今一度整理し、どこからどんなご要望をいただいても瞬時に動き出せる反射神経を鍛えます。また、難しい課題と遭遇しても対応をお断りしなくて済むように、全員が知識や技術を磨き、基礎体力をつけたいと思っています。

京セラの新規事業アイデアスタートアッププログラム

(引用元:https://www.kyocera.co.jp/company/brand/https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2021/001717.html

京セラでは、誰もが積極的にチャレンジするボトムアップ型の企業風土を目指しています。
既存の事業領域に捉われず、創造的な取り組みで、社会課題を解決するための新たな価値を世の中へ提供することを目的に、2018年12月より新規事業アイデアスタートアッププログラム制度を開始しました。

今回紹介したmatoilは、2018年12月~2020年3月に行われた、アイデア応募数800以上の中から選ばれた一つです。

今回は、京セラ発のベンチャーについて紹介してきましたが、New Venture Voiceではさまざまな社内スタートアップについて紹介しています。

他にも京セラのような、機械・部品メーカー発のベンチャーについて紹介している記事があるので、リンクからご覧ください。

企業情報

会社名    京セラ株式会社

代表者    山口悟郎

本社所在地  京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地

設立年月日  1959年4月1日

資本金    1億1570万円

従業員数   79,185人(グループ会社含む)

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