最終更新日 24/10/16
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【KAKEAI】より効果的で手軽な1on1を実現!プレシリーズBで9.7億円を調達した注目のスタートアップ

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引用:KAKEAI公式HP

コロナ禍でのコミュニケーション不足を背景に導入が進んだ「1on1ミーティング」。現在は「企業と従業員との距離を縮め、両者のさらなる成長・成果の最大化を実現する場」として、コロナ禍以上に注目を集めています。

しかし、「1on1ミーティングの負担が大きい」「あまり仲良くない上司と話すのは難しい」など、さまざまな問題を抱えているのも事実です。

そこで、現場の上司や部下、人事の負担を減らしつつ、質の高いコミュニケーションを実現するためのツールを提供しているのが「株式会社KAKEAI」(以下、KAKEAI)です。同社は1on1ツール「Kakeai」を提供しており、2024年7月時点で86000以上もの組織で活用されています。

2024年10月に9.7億円を資金調達するなど、注目を集めるKAKEAIについて紹介していきます。

事業内容:効果的かつ手軽な1on1を可能にする「Kakeai」を提供

効果的かつ手軽な1on1を可能にする「Kakeai」(引用:KAKEAI公式HP)

KAKEAIは、より手軽かつ効果的な話し合いを可能にする1on1プラットフォーム「Kakeai」を提供しています。本ツールは2024年7月現在、86000を超える組織やチームで利用されており、企業だけでなく、病院や学校、保育園でも導入されています。

「Kakeai」は特許技術やテクノロジーを活用した豊富な機能が強み(引用:KAKEAI公式HP)

「Kakeai」の最大の特徴は、さまざまな特許技術やテクノロジーを活用した「豊富な機能」です。

たとえば、話したいトピックや目的などを事前に設定できるうえ、さまざまなカレンダーツールにも対応しているため、わずか1分で事前準備が完了します。

また、1on1中はうまく話すためのヒントや前回のメモが表示されるほか、音声を自動で文字に書き起こしてくれるので、円滑なコミュニケーションを取ることが可能です。

さらに、「Kakeai」はこうして実施された数十万回以上の1on1データを分析。上司が部下との関係性を把握するのを助けたり、改善に向けたアクションをアドバイスしたりしてくれます。人事も1on1の実施状況等を確認することができるため、組織のマネジメントを効率的に実施することが可能です。

資金調達:2024年10月にプレシリーズBで9.7億円を追加調達

KAKEAIは2024年10月9日にプレシリーズBで9.7億円を追加調達したと発表(引用:PR Times)

KAKEAIは2024年10月9日に、プレシリーズBラウンドとして、モバイル・インターネットキャピタル、DBJキャピタルを引受先とした第三者割当増資、複数の金融機関からの融資により9.7億を追加調達したと発表しました。

「企業および個人にとって重要な取り組みとして一般化が進むものの、その実施や定着には難しさがある1on1ミーティング」について、その課題を解決し、社会のニーズに応えるべく、プロダクト開発・組織体制強化の目的で今回の資金調達を実施したとしています。

「Kakeai」の売上が年々拡大(引用:PR Times)

実際に、同社の「Kakeai」は2020年のサービスローンチ以降、利用企業数を年々拡大させてきました。特に2023年後半から2024年にかけては、従業員数1000名以上の企業の人事部門”以外”での利用が進んでいます。

この事実を受け、KAKEAIは1on1ミーティングが浸透している一方で、社会全体において「よい1on1ミーティングを実施・定着させることの困難さ」が浮き彫りになっていると捉えているそうです。

市場規模:従業員エンゲージメント市場は2028年に150億円へ

国内従業員エンゲージメント市場は2028年に150億円規模まで成長(引用:矢野経済研究所)

矢野経済研究所によると、国内の従業員エンゲージメント診断・サーベイクラウドの市場規模は、2022年が67億円、2023年は前年比135.8%の91億円と推計されています。同社は2024年に前年比129.7%の118億円まで市場が拡大し、2028年には150億円規模まで成長すると予測しました。

実際に、近年はリモートワークの進展・多様な価値観の登場により、人材マネジメントの難易度が増したため、マネジメント支援施策の一環として1on1ミーティングを導入する企業が増えています。

1on1ミーティングに関する実態調査(引用:リクルートマネジメントソリューションズ)

リクルートマネジメントソリューションズが公開したレポートによれば、1on1ミーティングの導入率は、従業員規模3000名以上の企業では75.7%、700~2999名企業では69.9%、100~699名企業では57.7%という結果になりました。

一方で「上司の面談スキルが不足している」「上司の負荷が大きい」といったネガティブな指摘もされており、1on1ミーティングの定着には課題が残っているといえます。

企業概要

  • 企業名:株式会社KAKEAI
  • 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 本田英貴
  • 設立:2018年4月12日
  • 所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山2-13-5 青山サンクレストビル8F
  • 公式HP:https://kakeai.co.jp/

まとめ

本記事では、より手軽かつ効果的な話し合いを可能にする1on1プラットフォーム「Kakeai」を提供する、株式会社KAKEAIについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社KAKEAIのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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