最終更新日 24/12/18
国内スタートアップ

【株式会社find】「落とし物が必ず見つかる世界へ」落とし物に関する課題を解決する企業を解説

AIIT
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(引用:公式HP)

落とし物をして困った経験、また落とし物をされて困った経験はありませんか?

今回紹介する株式会社find(以下、find)は、落とし物に携わるさまざまな関係者の課題を解決する『落とし物クラウドfind(ファインド)』を開発・提供する企業です。

findは,「落とし物が必ず⾒つかる世界へ」というビジョンのもと、「新たな感謝を⽣み出す、世界的な落とし物プラットフォームを創る」をミッションに掲げています。

本記事では、その事業内容や実績、今後の展望などについて紹介していきます。

事業内容:世界的な落とし物プラットフォーム「落とし物クラウドfind(ファインド)」

(引用:公式HP)

findは世界的な落とし物プラットフォームである『落とし物クラウドfind(ファインド)』を提供しています。

そのサービスにはLINEで簡単にお問合せできる「findchat」、AIによる高速検索「findsearch」、スマホで簡単登録「findscan」の3つの機能があります。

LINEで簡単お問合せできる「findchat」

(引用:PRTIMES )

「findchat」落とし物専用のLINEで、落とした人は専用フォームから簡単に問い合わせてやり取りすることが可能です。(画像は京王電鉄に導入された時のもの)

AIによる高速検索「findsearch」

(引用:公式HP)

「findsearch」落とし物データベースで、現場スタッフは落とし物の情報を一元管理することが可能です。また、落とし物をした人とのやり取りはfindオペレーターが代行し、特徴を入れなくてもフリーワードで検索ができるため、素早く見つけることができます。

スマホで簡単登録「findscan」

(引用:公式HP)

「findscan」落とし物登録アプリで、2~3枚写真を撮るだけで簡単に登録することができます。また画像認識AIを使用しているため特徴のない落とし物もマッチング可能です。

『落とし物クラウドfind(ファインド)』ではこれらの3つの機能によって簡単に落とし物を探すことができます。

さらに、LINE連携、画像検索などの多様な機能により全国の交通機関・商業施設の落とし物情報を一元化を実現し、落とし主や現場スタッフ様の悩みを解決します。

(引用:公式HP)

資金調達:シリーズAラウンドで7億円を調達

(引用:PR TIMES)

findは2024年12月2日に、シリーズAラウンドで、総額7億円の資金調達を行ったと発表しました。具体的な調達方法は、複数社からの株式調達と融資で、参加した企業は以下の通りです。

<本資金調達の出資企業>

  • 株式調達
    • 株式会社Dual Bridge Capital
    • マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社(HIRAC FUND)
    • DIMENSION株式会社、
    • ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社
  • 融資
    • 三菱UFJ銀行
    • みずほ銀行
    • 北國銀行

将来展望:2年以内に10,000ヶ所での導入を目指す

(引用:公式HP)

findは2024年12月2日時点で、JR九州や、京王電鉄株式会社などを含む累計24社2,000ヶ所以上の施設で導入されています。主に、鉄道やショッピングモールでの活用が多く、登録される落とし物の数は累計約90万件、そのうち返却された落し物の数は累計約24万件にのぼり、findを通して大事な落とし物が落とし主のもとへ返却されています。

今後は2026年4月を目途に約80社/10,000ヶ所での導入を目指しており、2025年10月には場所や施設にとらわれず、どこに落としたか分からない落とし物も横断でワンストップに問合せができるサービスが提供される予定です。

新サービス 「ユニバーサル find chat(仮)」

(引用:公式HP)

さらに、findは、新たな落とし物チャットサービス「ユニバーサル find chat(仮)」を構想しています。

findの公式HPによると、以下のようなサービスになる予定です。

『従来は、日本語のみでしたが新サービスでは、200以上の言語に対応しており、世界中のユーザーにスムーズな体験を提供することができます。さらに、LINEアプリをインストールしていない方でもメールアドレスなどを使ったシンプルな認証を経て、すぐにブラウザ上でチャットを開始できます

まずは2025年初旬より、訪日外国人が多く集まる空港、駅、観光地、アウトレットなどで実証を予定しております。この構想が実現すれば、言語の壁を超えたコミュニケーションが可能となり、日本を訪れるすべての方に素敵なおもてなしを提供できると考えています。』

創業者プロフィール:高島 彬

(引用:Wantedly

東京葛飾の下町出身。

2011年慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。

自営業を営む祖父や父、そして、前職の会社員時代に一緒に仕事をした起業家たちから影響を受け、自身もスタートアップ起業を志しました。

2013年オリックス株式会社入社。環境エネルギー分野、オープンイノベーション分野に従事。勤務中に共同創業者である代表取締役COOの和田龍氏と知り合い、共に起業することを約束します。

自身の落とし物課題からアイディアを着想し、2021年12月に株式会社find創業。

2022年8月に京王電鉄株式会社にて落とし物クラウドfindの実証実験を行い、10月に採択。同年6月ASAC第14期生に採択されました。

企業概要

  • 企業名:株式会社find (ファインド)英文表記:find Inc.
  • 代表者:代表取締役CEO:高島 彬
  • 設立:2021年12月1日
  • 所在地: 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町21-1 THE PORTAL Nihombashi East 1階
  • 公式HP:https://www.finds.co.jp/

まとめ

本記事では、株式会社find (ファインド)について紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社find (ファインド)のように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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