サービスが成熟し、他サービスとの差別化が難しくなった現代において、アプリのUI・UXデザインは非常に重要な要素になっています。
アプリの世界観や機能を十分にユーザーに伝え、ユーザー定着率を上げるには、洗練されたデザインを設計することが必要です。
そんな時に利用したいのが、アプリのデザインギャラリーサイトです。
デザインギャラリーサイトとは、さまざまなアプリのUIやUXデザインが体系的にまとめられており、デザイン作成時のヒントを得ることができるツールです。
ギャラリーサイトを使うことで、参考にするアプリに登録することや、アプリ内でスクリーンショットを撮る手間を省くことができます。
次の章から、UI・UXをデザインする際に参考にしたい、おすすめのスマホアプリのギャラリーサイトを紹介していきます。
①UI Sources:800本以上の動画でアプリの動きが確認できる
UI Sourcesはスマホアプリのデザインに特化したサイトで、売上上位の海外アプリが掲載されています。
デザインのスクリーンショットだけでなく、動画でアプリの動きを見ることができるため、本物のアプリを開いているかのようにデザイン仕様を把握することができます。
サイトの特徴
- スクリーンショットが2,400枚以上、インタラクション動画が800本以上掲載されている。
- 無料版で掲載されているすべてのスクリーンショットと動画を閲覧することができる。
課金すると、機能やアプリのカテゴリーごとに絞り込んで検索することや、コンテンツとして追加してほしいアプリをリクエストできるようになる。
②Mobbin:iOS・Android・Web版ごとにデザインを確認できる体系的デザインサイト
Mobbinは海外のアプリのデザインを、iOS、アンドロイド、ウェブ版に分けて確認することができるサイトです。 スクリーンごと、UI要素ごと、フローツリーからデザインを選んで見ることができます。 フローツリーからデザインを選ぶことができるため、アプリの画面遷移がわかりやすい仕様です。
サイトの特徴
- iOS、アンドロイド、ウェブなどにわけて、デザインを見ることができる。
- 無料版の場合、最新のアプリ8つの全てのコンテンツと、その他のアプリ1つにつき約30画面を見ることができる。月額1,500円からMobbinに掲載されている全ての385,666枚のスクリーンショットを閲覧できるようになる。
③UX Archive:操作フローごとにUIデザインが比較できるサイト
UX Archiveは、人気の海外アプリ181個の一連の操作フローに沿って、UIデザインが掲載されているサイトです。
「購入」「アカウントの編集」などのユーザーのアクションフローについて、複数のアプリのフローと比較しながらUIデザインと画面の遷移を見ることができます。UIデザインだけではなく、アプリ内の導線を確認することができるため、UXの全体像を理解するのに役に立つサイトです。
サイトの特徴
- 181個のアプリと、1195個のフロー、11,644のフロー内の画面が掲載されている。
- 無料で掲載されている全てのデザインを見ることができる。
④UI Pocket:日本国内のアプリが豊富に掲載されたサイト
UI Pocketは、国内外の優れたUI・UXを提供しているギャラリーサイトです。特に、他のサイトに比べて日本のアプリが豊富に掲載されているのが特徴的です。 「ミュージック」「教育」などのアプリのカテゴリーからデザインを絞り込むことができます。 また、アプリごとにコンポーネント、パターン、フローに分けてデザインを確認できる便利な仕様です。
サイトの特徴
- モバイル・ウェブ版で分けてデザインを見ることができる。
- 無料で掲載されている全てのデザインにアクセスできるが、絞り込み検索やフォルダ作成などには制限がある。課金すると制限がなくなり、アプリの過去バージョンへのアクセスも可能になる。
⑤AGT smartphone design gallery:全機能無料で利用できるデザイン性の高いスマホアプリギャラリー
AGT smartphone design galleryは、国内外のデザイン性の高いスマートフォンアプリに特化したギャラリーサイトです。比較的日本のアプリが多く掲載されています。
サイト内では、「ピンク」や「黄色」などのアプリの色合いや、「ニュース」や「ファッション」などのアプリの業界によって絞り込んで検索することが可能です。
掲載されているアプリにカーソルを合わせると自動で画面が遷移することや、スクロールで全ての画面を見ることができることから、手早くデザイン全体を把握したい時に便利な仕様です。
サイトの特徴
- スマートフォンアプリに特化してデザインを紹介している。
- 無料で全てのデザインや機能を使うことができる。
⑥Dribbble:お気に入りのデザインが流れてくるデザイナー版X
Dribbbleは、世界184ヵ国のデザイナーに利用されており、サイト内の作品の投稿数は2,000万件を超えるデザイナーのSNSです。アプリのデザインに特化したサイトではないのですが、サイト内でiOS版やUX・UIデザインと検索することで多くのデザインを閲覧することができます。また、お気に入りのアプリデザイナーをフォローすることで、タイムラインに好みのデザインが流れてくるようになります。
また、Dribbbleは閲覧は誰でもできますが、招待されたデザイナーのみがアプリデザインなどの作品を投稿することができます。そうすることで、作品のクオリティが高さが担保されています。
サイトの特徴
- iOS版やAndroid版の仕様、機能、色や掲載時期によってアプリのデザインを検索することができる。
- 無料で全ての作品をみることや作品のお気に入り保存ができ、さらにデザイナーやデザインチームをフォローすることができる。
⑦Screenlane:アプリ内のUIデザインだけでなく、ストアから配信メールまで広くデザインを提供
Screenlaneは、スマートフォンアプリのアプリストアでの画面からアプリ使用時の画面まで広くUIデザインを掲載しているサイトです。 「ファイナンス」や「旅行」などのアプリのカテゴリーや、「オンボーディング」や「友達の招待」などのユーザーフローからデザインを検索することができます。
サイトの特徴
- モバイル版・ウェブ版に分けてデザインを閲覧することができる。
- 8,013件の注釈付きユーザーフロービデオや122,499件のスクリーンショット、アプリから届くメールの画像20,115件が公開されている。無料版では見ることができる枚数が限られているが利用できる。
⑧UX.mov:無料ですべてのUIを動画で確認できるサイト
UX movでは、国内外の有名アプリのUIを動画で公開しています。 「保存・お気に入り」や「フォロー」などのユーザーフローや、アプリごとに動画を絞り込むことができます。フローごとにアプリの動きを把握したい時に便利な仕様となっています。
サイトの特徴
- 日本語のサイトである点や、フローやプロダクトの絞り込みができるシンプルかつわかりやすいサイト。
- 2024年10月時点で165本の動画が公開されており、無料で全ての機能が利用可能。
⑨Behance:広くインスピレーションを得られるデザイナー専門サイト
Behanceは、Adobeが運営しているデザイナー向けのSNSサイトです。広告やファッションデザインなど幅広くデザイン全般が掲載されているサイトですが、UI・UXのカテゴリーがあり、そこに多くのアプリデザインが掲載されています。 UIデザインを検索する際に、国や地域、色、写真か動画など細かく絞り込んで検索できるところが利点です。
サイトの特徴
- iOS版などの仕様、色や国、アプリのデザインを検索することができる。
- Adobeユーザーに関わらず、すべてのコンテンツを無料で利用可能。
⑩SCRNSHTS:アプリストアでのデザインに特化したサイト
SCRNSHTSは、アプリストアに掲載されているスマホアプリの画像を集めたサイトです。
UIデザイン自体には向いていませんが、アプリストアに掲載する画像をデザインする際に役立ちます。また、アプリストアに掲載する画像のポイントなどについても解説しているため、アプリストアに特化したデザインサイトともいえます。
サイトの特徴
- 教育・金融・ニュースなどアプリの目的別にデザインを検索できる
- すべてのコンテンツを無料で閲覧可能
まとめ
今回の記事では、スマホアプリのデザインに役立つギャラリーサイトをご紹介しました。
UI・UXデザインは、ユーザーの満足度やアプリの成功に直結する重要な要素です。デザインの質が、ユーザーの定着や離脱を左右すると言っても過言ではありません。
ギャラリーサイトを活用することで、魅力的なアプリデザインを実現するためのインスピレーションやアイデアを得ていただけばと思います。
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