最終更新日 24/07/05
国内スタートアップ

【ナンバーナイン】漫画・webtoon領域でヒットIPを創出

webtoonエンタメ
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(引用:https://corp.no9.co.jp/)

株式会社ナンバーナイン(以下、ナンバーナイン)は、漫画・webtoon*をはじめとするIP*事業及び、デジタル配信事業を展開するスタートアップ。

『すべての漫画を、すべての人に』をミッションに掲げ、漫画・webtoonという2つのコンテンツフォーマットを軸に、作品の企画・制作をワンストップで行う。

※webtoon(ウェブトゥーン)とは、韓国発の縦読みデジタルマンガのこと。

※IPとは、Intellectual Property(知的財産権)の略で、アニメやゲームなどのタイトルやキャラクターのこと。

沿革:漫画・webtoonの力を活かしたコンテンツで事業を拡大中

ナンバーナインは2016年11月に小林琢磨氏によって創業され、漫画・webtoonを中心とする事業を展開。

2023年10月にはバトルファンタジーwebtoon『最強ゲーマーEXスキル英雄使いで無双する』がLINEマンガで「新着カテゴリ(総合)」、「ファンタジー・SFカテゴリ(男性編)」の2部門で1位を獲得した。

同年12月にはユーザー参加型の漫画応援コンテスト「このマンガ読んだ?グランプリ」を開催。

2024年2月には、オリジナルwebtoon『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』の月間販売金額が1.2億円を突破。

同年3月には面白法人カヤックより約1億円の資金調達を達成した。

4月にはオリジナルwebtoon『俺だけ最強超越者』が、LINEマンガで「総合ランキング」、「男性ランキング」の2部門で第1位を獲得した。

事業内容:漫画・webtoonをつくる・届ける・広げる

ナンバーナインは、webtoon・漫画を「つくる」「届ける」「広げる」の3つの領域で漫画の価値を最大化し、ヒットIPを創出する。

【つくる】webtoon・漫画でオリジナルIPを創出する

ナンバーナインは、ヒットIPの創出を目指して、オリジナルwebtoonと漫画の2つのコンテンツの企画・制作を行う。

具体的には、オリジナルwebtoonの企画から制作までをワンストップで行う制作スタジオ「Studio No.9」を開設し、日本のwebtoon業界を牽引している。

また、独自の作家ネットワークや制作ノウハウを駆使し、X(旧Twitter)上でオリジナル漫画連載を実施するなど、SNS時代の新しい漫画の製作に挑戦している。

【届ける】デジタル配信サービス「ナンバーナイン」で漫画を読者に届ける

ナンバーナインは、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」でクリエイターの作品を読者に届ける。

「ナンバーナイン」では漫画を最大135のストアへ配信し、作品の宣伝やキャンペーン、誤字脱字、修正チェックも協力することが可能。

登録費用は無料で、ストアの売り上げの最大80%を漫画家に還元するなど、作品を世界中の読者に届けるサポートを行っている。

【広げる】SNS中心のデジタルプロモーションでIPの可能性を引き出す

デジタル配信サービス「ナンバーナイン」で、一人でも多くの読者に漫画を届けるためにさまざまな方法でプロモーションを行っている。

ナンバーナインの4つのプロモーション

1.ストアプロモーション

ナンバーナインは、電子書籍ストアでの割引キャンペーン施策を実施している。2023年の電子書籍ストアでのキャンペーン総数433件のうち、ナンバーナイン発のキャンペーンは267件であった。また、施策を実施した冊数は47550冊で、広告大賞作品は368作品である。ナンバーナインはキャンペーンを通して新たな漫画と読者の出会いを提供している。

2.メディアミックス

書籍化した作品の例。『おかえり、初恋』(画像左)、『ニートくノーとなぜか同棲はじめました』(画像右)

電子コミックスのヒットをさらに大きくするために、書籍化、グッズ化などさまざまな方法でメディアミックス*を行う。

※メディアミックスとは、複数のメディアの強みを最大限に発揮し、同時期に広告を展開すること。認知拡大や購買促進などの相乗効果を狙う広告手法である。

3.SNSプロモーション

公式漫画紹介者アカウント「あくせるちゃん」(画像左)、オリジナル販促キャンペーン「創作BL大豊作まつり」(画像右)

SNSプロモーションでは、Xフォロワー14万以上のナンバーナイン公式漫画紹介者アカウント「あくせるちゃん」や、「創作BL大豊作まつり」といったオンラインキャンペーンなど、さまざまな独自施策を展開。

あくせるちゃん@ナンバーナイン公式漫画紹介者 (@no9accel) on X

創作BL大豊作まつり【公式】 (@no9blfes) on X

4.イベントプロモーション

TickTokマンガグランプリ「このマンガ読んだ?」(画像左)、漫画家のためのイベント、交流会「漫画家ミライ会議」(画像右)

ナンバーナインが主催する漫画家向けトークイベント「漫画家ミライ会議」や、TikTok上で実施するユーザー参加型漫画応援コンテスト「このマンガ読んだ?」など、オンライン/オフラインイベントプロモーションも積極的に実施。

資金調達:多くのエンタメ企業から調達を実施し、累計調達額は7.4億円

ナンバーナインは過去に複数回資金調達を達成しており、累計調達額は7.4億円。

株式会社カヤック(面白法人カヤック)をはじめとするエンタメ業界の企業と連携し、漫画・webtoon事業の拡大を目指している。

市場規模:コミック市場は2030年に220億米ドルへ

Fortune Business Insightsによる「Asia Pacific Comic Book Market Size」によると、2023年の世界のコミック市場規模は、160億5000万米ドル。

2030年までに223億7000万ドルに成長すると予測されており、世界中でコミックの人気が高まっていることがわかる。

将来展望:webtoon制作プレイヤーを増やす

ナンバーナインは、webtoon業界全体を盛り上げることを目的に、webtoon制作を目指す人(プレイヤー)を増やすことを目指していく。

ソーシャルゲーム黎明期のように機運が高まってきているwebtoon業界において、出版社であるナンバーナインが制作費を出すことでより多くのプレイヤーを生み、webtoon業界全体を盛り上げていく。

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