最終更新日 24/09/30
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【タンプ】贈りたいギフトが見つかる!日本最大級のギフト専門ECサイト「TANP」

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タンプが手がけるオリジナルギフトボックス(引用:タンプ公式HP)

贈り物は、感謝や想いを伝えるための大切な手段です。個人の気持ちを届けるだけでなく、企業のマーケティング手法としても注目されています。

そんなギフトの形は、近年大きく変化してきました。SNSやメールで手軽に贈れるデジタルギフト(eギフト)や、モノではなくコトを贈れる体験ギフトなど、その幅はますます広がっています。

そんな時代に登場したのが、ギフトに特化したECプラットフォーム「TANP」を展開する株式会社タンプ(以下、タンプ)です。同社はEC機能だけでなく、在庫管理といった配送以外のオペレーションにおいても自社開発のシステムを活用し、質の高いサービスを提供しています。

「大切なひとときを彩り、人とのつながりを豊かにする」をミッションに掲げ、ユーザーのギフト選びをサポートするタンプの魅力を、これからご紹介します。

事業内容:日本最大級のギフト専門ECサイト「TANP」

タンプが手がけるギフトEC「TANP」(引用:タンプ公式HP)

タンプの事業内容は、贈りたいものが見つかるギフト特化型ECサイト「TANP」の運営です。

TANPの魅力の1つとして、絞り込み検索機能が挙げられます。誕生日プレゼントや結婚・出産祝いなど、シーンに合わせて贈り物を選べるほか、相手との関係性によって商品を絞り込むことが可能です。

さらに、TANPは25000以上のアイテムを取り扱っており、その規模は日本最大級。これにより、ほぼ確実に相手へのギフトを見つけることができます。実際、利便性の高さから年間200万人以上が利用しているそうです。

タンプのもう一つの魅力は、豊富なオプションです。オンラインでメッセージカードを作成し、ギフトに添えることができるほか、デコレーションやラッピングも依頼できます。

このように、ユーザーの使いやすさを追求できる秘訣は、圧倒的なロジスティクスにあります。タンプは物流を管理するロジスティクス機能を自社でゼロから開発しており、商品の管理や配送、梱包を自社で対応することで、ギフトに求められる品質を保証し、IT化による効率化も実現しています。

法人向け新規事業としてギフトDX事業を開始

タンプは2024年9月に調達した資金を活用し、法人向け新規事業として、「デジタルカタログギフト事業」「3PL*事業」の2つを中心とするギフトDX事業を開始しました。

*3PL:Third Party Logistics(サードパーティロジスティクス)の略。在庫管理や輸送といった物流業務を自社で行うのではなく、専門的な物流のノウハウを持つ第三者企業に委託する物流形態のこと。

法人向け新規事業①「デジタルカタログギフト事業」

タンプが新たに提供する「デジタルカタログギフト事業」(引用:PR Times)

タンプは企業イベント・キャンペーンなどに利用できるデジタルカタログギフト「TANP Ticket」を新たに提供開始しました。

企業が発行したギフトコードを受け取った利用者は、チケットに記載のQRコードから専用サイトにアクセスして、好きな商品を選択。配送先の住所を入力すると、自宅までギフトが届きます。

ギフトの梱包や出荷はもちろん、名入れ・ロゴ刻印・オリジナルパンフレットの同梱もタンプが代行してくれます。なおカタログへ掲載する商品については、各企業が選定することも可能です。

法人向け新規事業②「3PL事業」

タンプが新たに提供する「3PL事業」(引用:PR Times)

タンプが開始した「3PL事業」では、メーカーやEC運営企業向けに、お客さんのギフトニーズに対応できるシステムの開発や、商品の受託・加工・出荷をサポートするギフト専門の3PLサービスを提供しています。

実は多くの企業が、ギフト購入時に名入れやラッピングなどの特別な対応を求められ、通常のECシステムでは対応が難しいという課題を抱えているそうです。

そこでタンプは、ギフトに特化したサイトや倉庫管理システムをゼロから開発してきた豊富なノウハウを活かして、各企業のシステム改修をサポートします。

さらに、タンプの自社倉庫では商品の管理からギフト加工、出荷までを一貫して行っているため、他の3PL事業者では難しい名入れやラッピングを施して、商品をお客さんへお届けすることが可能です。

資金調達:2024年9月に10億円を獲得

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000033774.html

タンプは2024年9月24日に、ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合をリードインベスターとした第三者割当増資を実施し、デットファイナンスと合わせて、総額約10億円の資金調達を実施しました。

調達した資金を活用して、法人向け新規事業をスタートさせており、ギフトプラットフォームとしてさらなる拡大を目指すと発表しています。

新規株主・ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合
・CYG Fund投資事業有限責任組合
・JFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合
・CRGインベストメント株式会社
・あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合
既存株主・ANRI3号投資事業有限責任組合
新株予約権付融資・あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合
・株式会社日本政策金融公庫
・株式会社静岡銀行

株式会社大丸松坂屋百貨店との協業をスタート

引用:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/25003

タンプは、今回の資金調達に伴い、株式会社大丸松坂屋百貨店との協業開始を発表しました。大丸松坂屋百貨店は、JFR MIRAI CREATORS投資事業有限責任組合を運営するJ.フロント リテイリング株式会社の傘下にあります。

大丸松坂屋百貨店は、顧客基盤の拡大を目指し、重点戦略として「オンラインタッチポイントの魅力向上」を掲げています。特に公式通販サイト「大丸松坂屋オンラインストア」では、ギフト市場の開拓を視野に、顧客ニーズに合った品揃えと高付加価値のサービスを実現するオペレーションやシステムの構築に取り組んでいます。

タンプは、この信用力と顧客基盤を持つ大丸松坂屋百貨店との協業を通じて、以下の新たなビジネスの展開を発表しました。

  1. ギフトニーズに特化した倉庫システムやオペレーションの強化
  2. OMO(オンラインとオフラインの融合)における課題を解決するシステム開発

両社はそれぞれの強みを生かし、新たな価値提供を目指して、今後も具体的なサービス展開に向けた連携強化を進めていく方針です。

市場規模:BtoC-ECの国内市場は2021年に約20.7兆円を記録

引用:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

経済産業省によると、2021年度の日本国内のBtoC-EC市場規模は約20.7兆円で、前年の約19.3兆円に対して7.35%拡大しました。年々その規模は大きくなっており、EC市場は今後も世界的に成長し続けると予測されています。

EC販売は実店舗に比べ家賃などの固定コストが少なく、低リスクではじめることが可能です。「時間や場所のしばりがなく販路を拡大できる」「実店舗への送客にも役立つ」などメリットが多く、今後もさらにさまざまな分野の事業者が参入すると予測されます。

企業概要

  • 企業名:株式会社タンプ (TANP Inc.)
  • 代表者:CEO 斎藤 拓泰
  • 設立:2017年6月1日
  • 所在地: 〒141-0022 東京都品川区東五反田5丁目10番25号 齊征池田山ビル2階
  • 公式HP:https://tanp.jp/company/

まとめ

本記事では、ギフトに特化したECプラットフォーム「TANP」を展開する株式会社タンプについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社タンプのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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