最終更新日 24/11/13
国内スタートアップ

【ギフトモール】日本最大級のギフトマーケットプレイス!2024年10月に総額50億円超を資金調達

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(引用:ギフトモール公式HP)

今回紹介するのは、日本最大級のギフト特化型オンラインプラットフォームを提供する「株式会社ギフトモール」(以下、ギフトモール)です。同社は国内最大級のオンラインギフトサービス「Giftmall」をはじめ、「Anny」「Magical Trip」など、さまざまなギフト関連サービスを展開しています。

ギフトモールは2024年10月に、シリーズBラウンドにて、総額50億円超の資金調達に成功したと発表しました。さまざまな企業や投資家からも注目を集めるギフトモールについて、その事業内容などを紹介していきます。

事業内容:「Giftmall」を中心としたギフト関連サービスの展開

日本最大級のギフトマーケットプレイス「Giftmall」(引用:ギフトモール公式HP)

ギフトモールは、2014年に開始された国内最大級のオンラインギフトサービス「Giftmall」を中心に、さまざまなギフト関連サービスを提供しています。

<ギフトモールが提供する「Giftmall」以外のサービス>

  • Anny:専属のバイヤーが厳選したギフトのみを取り扱うギフトマーケットプレイス
  • Annyお祝い体験:お祝いシーンに最適な体験プラン(コト・トキ)を提供するプラットフォーム
  • Best Present:横断的にギフトを探せる、国内最大級のギフトデータプラットフォーム
  • Best Present Guide:ギフトデータをもとにトレンドを提供してくれるメディア
  • Magical Trip:訪日旅行者向けの体験予約プラットフォーム

これらのサービスは、M&Aによって取得したものです。2020年3月に株式会社BLTを買収し、2021年にはMagicalTrip株式会社を買収することで、「Anny」や「MagicalTrip」をグループに統合しました。買収した会社は「LUCHE GROUP」としてまとめられ、グループ全体でギフト関連のオンラインプラットフォームを強化しています。

実際に、グループの月間訪問ユーザー数は約3600万人、グループ全体の年間流通額は約200億円を突破し、ギフト特化型のオンラインプラットフォームとして国内最大級の規模を誇っています。

LUCHE GROUPは日本最大のギフト特化型オンラインプラットフォーム(引用:PR Times)

ギフトモールの強み:テクノロジーとデータの有効活用

ギフトモールの最大の強みは、最新のテクノロジーと豊富なデータを活用して、顧客に高い価値を提供している点です。

同社の代表サービスである「Giftmall」では、月間3600万人の訪問データを分析。この分析結果をもとに、ギフトを贈るシーンや相手の属性、ギフトのカテゴリに応じて、ユーザーに最適な商品を提案します。そのため、ユーザーは自分が求めるギフトと簡単にマッチングすることが可能です。

また、最近ではデジタル技術を活用した新サービス「ダレスグギフト」をスタート。このサービスでは、相手の住所が分からなくても簡単にギフトを送ることができます。具体的には、選んだ商品にデジタルメッセージを添えて、SNSやメールでギフトのURLを送信することが可能です。これにより、これまで以上にカジュアルで気軽にギフトを交換できるようになりました。

このように、ギフトモールはテクノロジーやデータを駆使して、ギフトを贈りたい人の気持ちに寄り添い、大切な人に喜んでもらえる感動を生み出しています。

資金調達:シリーズBで総額50億円を達成したと発表

ギフトモールはシリーズBラウンドとして総額50億円超の資金調達を完了(引用:PR Times)

ギフトモールは2024年10月22日に、シリーズBラウンドとして総額40億円を超える資金調達を実施しました。この資金調達は、以下の投資先からの第三者割当増資によるものです。

  • 未来創生3号ファンド:スパークス・アセット・マネジメント株式会社が運営
  • 日本グロースキャピタル投資法人:野村スパークス・インベストメント株式会社が資産運用を担当

さらに、ギフトモールはシリーズBラウンドにて、以下の資金調達も実施しました。

  • 2024年4月株式会社ヤマダホールディングスによる約5億円の第三者割当増資
  • 2024年5月プロトベンチャーズ2号投資事業有限責任組合による約5億円の第三者割当増資

これらを含めて、同社はシリーズBラウンド全体で総額50億円以上の資金調達を完了し発表しました。また、今回のラウンドを含めた、これまでの累計調達額はエクイティファイナンスで約65.7億円に達しています。

調達した資金の用途:プロダクト開発・M&A・組織体制の強化

ギフトモールは、調達した資金を、より多くの顧客に「絶対に喜ばれる感動体験」を簡単に提供できる世界の実現のために充てるとしています。

具体的には、テクノロジーを絶えず進化させること、M&Aにより優秀な技術を持つ企業と協力関係を築くことを通して、「ギフタイゼーション*1」を推進していくそうです。

<調達した資金の具体的な用途>

  • 既存サービスや新規事業拡大のためのプロダクト開発・M&A
  • 開発職の採用と組織体制の強化など

*1ギフタイゼーション:世の中のプロダクトやサービスを、自分で使う用途ではなく、大切な人に贈るためのギフトの用途として再編集し付加価値を高めること。ギフトモールが定義した言葉。

市場規模:国内ギフト市場は2024年に11兆円まで成長

国内ギフト市場は2024年に11兆円まで成長すると予測(引用:矢野経済研究所)

矢野経済研究所によると、国内ギフト市場規模は小売金額ベースで次のように推移します。

  • 2022年:10兆5360億円(前年比104.1%)
  • 2023年:10兆8190億円(前年比102.7%)
  • 2024年:11兆20億円(前年比101.7%)

コロナ禍の影響とギフト需要の変化

新型コロナウイルスの影響で、人々が集まる機会が減少し、ギフトの需要は一時的に低迷しました。しかし、帰省や直接会うことが難しくなったため、感謝の気持ちを伝える手段としてギフトの需要が逆に高まりました。

この傾向はコロナ禍が終息した後も続いており、ギフトがコミュニケーションの重要な手段として再認識されています。

新しい消費スタイルの台頭

近年、消費のスタイルが進化し、「コト消費」からさらに発展した「トキ消費」「イミ消費」が注目されています。

  • トキ消費:一度きりのイベントや特別な場面でしか味わえない体験を楽しむ消費スタイルです。たとえば、季節限定の商品や、特別なイベントでの購入が挙げられます。コト消費の延長線上にあり、瞬間的な楽しみを追求します。
  • イミ消費:商品やサービスの利用を通じて社会貢献や持続可能性を重視する消費スタイルです。たとえば、環境に配慮した商品やフェアトレード製品の購入が該当します。消費を通じて社会に良い影響を与えることを目的としています。
消費スタイルの進化によりギフトの幅も拡大(引用:PR Times)

価値観に基づくギフト選びの重要性

これらの新しい消費スタイルにより、ギフト選びにおいて「オケージョン(機会)」や「価格」だけでなく、個々の「価値観」に基づく選択が増えています。たとえば、受け取る人の趣味やライフスタイル、社会的な意識に合わせたギフト選びが重要視されるようになっています。

このように、多様な視点からのギフト選びが可能となり、今後もギフト市場はさらに成長していく見込みです。

企業概要

  • 企業名:株式会社ギフトモール(LUCHE GROUP)
  • 代表者:代表取締役CEO 藤田 真裕
  • 設立:2014年8月
  • 所在地: 〒103-0028 東京都中央区八重洲一丁目4番10号 東京建物八重洲仲通りビル12階
  • 公式HP:https://giftmallcorp.jp/

まとめ

本記事では、日本最大級のギフト特化型のオンラインプラットフォームを提供する株式会社ギフトモールについて紹介しました。

New Venture Voiceでは、このような注目スタートアップを多数紹介しています。

株式会社ギフトモールのように、国内外の面白い企業についてもまとめているため、関連記事もご覧ください。

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