最終更新日 24/07/30
国内スタートアップ

【みるくのえん】移動販売で乳製品の付加価値を向上

まとめ記事社内スタートアップ食品
Share this post
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000037194.html

今回紹介するのは、森永乳業が手掛ける新規事業「酪農マルシェ みるくのえん」です。

みるくのえんは、「サステナブルな酪農乳業界の実現」を目指し、酪農家が6次産業化の取り組みで加工・販売しているこだわりの商品(ヨーグルトやチーズなど)を集め、移動販売車である「酪農マルシェ みるくのえん」で販売代行する新規事業です。

今回は、そんなみるくのえんの取り組みや、沿革、森永の新規事業開発プログラム「Mori “NEW”」についても紹介していきます。

事業内容:酪農家のこだわり商品を販売代行

(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000037194.htmlhttps://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0519/

酪農マルシェ みるくのえんは、酪農家が加工・販売しているこだわりの商品を集め、森永乳業が販売代行する新規事業です。 移動販売車での商品販売や、パティシエとのコラボ、マーケティングなどさまざまな取り組みを行っています。

ここで、そんな「酪農マルシェ みるくのえん」の名前に込められている、思いを3つ紹介します。

  1. 酪農マルシェ :さまざまな牧場の商品を集め、その日その時で出会える商品が変わる、お客さまに一期一会の楽しみを提供する場にしたい。
  2. みるくの『縁』 :生乳によって結びつく、生産者(酪農家)から販売者(森永乳業)、購入者(生活者)の縁を、生み出す場にしたい。
  3. みるくの『円』 :上記の縁を発展させ、生乳を中心とする円が広がる場にしたい。

このような思いをもとに、みるくのえんは活動しています。

次に、みるくのえんの取り組みの中でも森永乳業が長年にわたる研究・開発・販売で培った知見が活かされている活動について紹介していきます。

(引用元:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0519/

①味マッピング
森永乳業の風味の専門家が、同じ種類の乳製品について牧場毎の味の違いを視覚化する手法

②POPの例
経験豊富な商品開発担当者や有資格者が商品のおすすめポイントをコメントしたPOPの作成

6次産業化に取り組む酪農家のなかには、販路の確保など、さまざまな課題を抱えている方々が多いですが、このような森永の活動が酪農家を支えています。

沿革:社内新規事業創出プログラム初の事業化へ

(引用元:https://news.nissyoku.co.jp/news/ozawa20231214043637649https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0519/

みるくのえんは、2022年に森永の社内新規事業創出プログラム「Mori “NEW”」に採択され、プログラム初の事業化がされました。
2023年5月には、三井不動産グループとタッグを組み、移動販売店舗の立ち上げと販売をスタートしました。三井不動産の移動商業プラットフォーム「&MIKKE!」の販売車で、都内7か所にて出店を行います。
同年12月には、牧場とパティシエを結ぶイベントを行い、乳製品の価値を伝えました。イベントでは、東京都大田区のノミガワスイーツと千葉県館山市の須藤牧場とをつなぎ、パティシエに向けた酪農体験を実施しました。

これらの活動を通して、酪農の魅力を生活者や次世代に伝える取り組みを行っています。

将来展望:酪農の魅力を生活者や次世代に伝えたい

(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000037194.html

森永乳業事業担当者の、鴨志田氏のコメントによると、みるくのえんを含む森永の事業は「酪農という営みのさまざまな魅力を生活者や次世代に伝える」ということを軸にしているそうです。

現在、国内の酪農家数は減少し、後継者が不足しています。このまま次世代が育たなければ、当社に限らず社会にとって大きな痛手となります。そこで「酪農の未来を創出する『connect with 酪農』」というコンセプトを掲げ、生産者である酪農家の皆さまと、乳業メーカーである当社が一丸となって、酪農という営みのさまざまな魅力を生活者や次世代に伝えることを核とした事業を発案しました。
本事業を通じ、「酪農ってかっこいい」「酪農家になりたい」という声がたくさん聞こえる未来を、酪農家の皆さまと共に創っていきたいと考えています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000037194.html

【Mori“NEW”】森永の新規事業開発プログラム


(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000432.000037194.htmlhttps://tomoruba.eiicon.net/articles/4023

森永では「Mori“NEW”」という、グループ全体での新規事業創出プログラムを開催しています。
森永が掲げている「非連続成長」というコンセプトのもと、新規事業戦略、オープンイノベーション戦略の実行を行っています。 非連続成長とは、従来とはことは異なる革新的な企業の成長を指す言葉です。

「Mori“NEW”」ができたきっかけは、2022年4月「非連続的成長推進室」を経営企画部内に発足させたことです。同年7月より、プログラムがスタートし、新規事業アイデアを公募が始まりました。

初めての試みにもかかわらず、社内から141件もの応募が寄せられ、書類選考を6チームが通過。
その後、約1カ月間かけてユーザーヒアリングなどを行い、顧客と課題の解像度を上げていきながら、10月には経営層・社内協力部門・外部専門家(メンター)を迎えてアイデアのブラッシュアップを行う「MoriNew2022 BUSINESS BUILD」と題した2日間のイベントを開催。最終プレゼンテーションの結果、3件の事業案が採択、1件が継続検討となった。

https://tomoruba.eiicon.net/articles/4023

今後、さらなる社内ベンチャーの登場や事業拡大で盛り上がりを見せていくのではないでしょうか。

まとめ

今回は、森永の「みるくのえん」について紹介してきましたが、New Venture Voiceでは、他にも明治や、カルビーなどの社内ベンチャーや、社内起業制度についての記事を掲載しています。関連記事からご覧ください。

目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました